対流圏

対流圏[★★]

 地上十五キロ以下は「対流圏」と呼ばれている。

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対流圏:大気の最下層で地面から対流圏界面までの層である。対流圏界面の高さは極付近では7km程度、赤道付近では1418kmである。

 

対流混合の活発な成層であり、大気の重量の78割は対流圏内にある。地球表面に接し、海洋や大陸から水蒸気が補給される。大気圏の水蒸気はほとんど対流圏内にあり、雪、降水、雷雨、にじなど主な気象現象はこの層の中で発生する。

 

対流圏下部の大気は地面や海面から熱を輸送されて暖められるが、対流圏上部は放射によって熱を失うので、冷やされ、鉛直気温減率は大きくなる。そのため、対流が起こり上下の混合が盛んになる。その結果、平均的にほぼ一定の気温減率(57度C/km)の成層が作られる。

 

第六感(インスピレーション

第六感[★★★]

ジャイアンは「みんなおれのことをおく病者だと思ってるだろうな。ちがうんだぞ! わけもなくこわがってるんじゃないぞ! こう見えてもおれはけんかのプロだ!! 敵が近づくと第六感が働くんだ。ビンビン感じるんだ!! 光のもやに入ったとたんおれはいやな気がした。敵がねらっている…、強くて凶暴なおっそろしい敵が…」と考えていた。

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第六感:五感を超越した感覚の意で、直感、霊感、虫の知らせなどの総称である。通常は、意識の上では説明困難な勘などが働いた時などに多く用いられるが、超感覚的知覚(ESP)を含む場合もある。戦場の息子が夢枕に立ち、あとでその時刻に戦死したことが確認されたなどの例がそれである。

 

人間には、目、耳、舌、鼻、皮膚という五つの感覚器官があり、それぞれ視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚という五つの感覚を生じさせる。それら五感の働き以外にも、物事の本質を直観する感覚が人間の身体に備わっているとして、第六番目の感覚の意で「第六感」と名づけられたものである。

 

宝島

宝島 [★★]

  のび太は「学校の図書室」で世界名作『宝島』を読み、異常に興奮した状態で「ドタ ドタ」とドラえもんの部屋へ走り込んできた。

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宝島1883年に刊行されたイギリスの作家スティーブンソンの長編海洋冒険小説である。1883年刊行後、にわかに人気をよび、以来今日まで世界中の老若男女に読まれ続けている。

 

主人公はジム・ホーキンズ少年であり、海賊フリントの財宝を隠した宝島の地図がふとしたことから手に入れることができた。彼は医師リブジー、地主トレローニー、スモレット船長とヒスパニオーラ号で出かけることになった。フリントの昔の手下たちもこの宝をねらっていて、彼らとジムたちの間に死闘が演じられるが、ついに善人側が勝って宝を得るという筋である。

 

冒険物語としてスリルにあふれるばかりでなく、主要人物たちの性格が巧みに描き分けられている。中でも、ジムたちの船の料理番であり、実は敵方の首領格であるのっぽで一本足のジョン・シルバーは、したたかな生命力と異常な複雑さを備え、忘れがたい不朽の作中人物のひとりと見なされてきている。