染色体

染色体[★★]

 ドラえもんはのび太に、「新種の細菌をつくるにはいまある菌の染色体の中のDNAをかいぞうし、その遺伝情報を…」と極めて科学的でしかも詳細に説明している。

[S06541A20125067901]

染色体:生物の細胞内に含まれるデオキシリボ核酸(DNA)を主成分とした自己増殖性のある糸状の構造体および染色質である。染色体の基本構造は、ウイルスやバクテリアなどのような下等生物から高等動植物に至るあらゆる生物を通じ同じである。

 

下等な原核生物では二重螺旋構造をしたDNAが裸の形で細胞内に含まれているが、高等な真核生物の染色体はDNAのほかにリボ核酸(RNA)、塩基性タンパク質、酸性タンパク質および少量の脂質や多糖類が加わり、複雑な長い紐状構造となって細胞核内に含まれている。

 

最近では原核生物の核様体、ウイルスや葉緑体やミトコンドリアのDNAを含めて染色体と呼んでいる。真核細胞における分裂期の染色体にDNAの複製がおこり、分裂中期にみられる染色体はつねに二本の娘染色体からなっている。分裂後期では染色体は一本ずつの娘染色体に分かれ、それぞれ娘細胞に入る。

 

 分裂中期の染色体の大きさは生物の種類によって多少違うが、ヒトの細胞では、染色体の太さは約12ミクロン、長さは数ミクロンから十数ミクロンである。染色体の数と形は、生物の種類により一定で、生物種の重要な特徴となっている。

 

占星術

占星術[★★]

 「古代バビロニア人」は「占星術」を発明した。星の動きで運命を占い、現代の「天文学」の基礎になった。

[L02235・C05019108309]

占星術:天体現象の観察に基づいて、人や国家の吉兆や運命の将来を予見しようとする占いの一種である。古代には天文学的知識と密接に結びついて発達した。

 

ヨーロッパでは、中世以後、占星術は一般化して権威をもつようになったが、近代天文学はその迷信を打破するところから始まったともいえる。

 

先端恐怖症

先端恐怖症[★★★]

 「なんでも先がとがったものがこわくてたまらない」、「先端恐怖症」という恐怖症もある。

[S12318A27137038201]

尖端恐怖: 尖端恐怖とは、鉛筆や針、注射針、ナイフなど先の尖ったものに対する病的恐怖を意味する。動悸、胸痛、窒息感などのパニック状態、さらにめまい、吐き気、徐脈、発汗、失神にまで至ることがある。

 

語源的には、「尖端恐怖」という言葉はギリシア語の「尖端、槍」と「恐怖」に由来している。

 

千夜一夜物語(アラビアンナイト)

千夜一夜物語[★★★]

ミクジンは『アラビアンナイト』とは、千夜一夜物語ともいわれ、何百の民話伝承を集大成したものであるとのび太に説明している。

[L04414C11030109010]

アラビアンナイト:アラビアンナイトはインドやイランや近東諸地方を起源とする物語集であり、シェヘラザードという才女が面白い物語を千一夜にわたって続けるという形式を採用している。

 

 

この物語集成が世界的に知られるようになったのは、フランスのオリエント学者ガラン(1646-1715)がこれを15世紀の写本からフランス語に翻訳してからのことである。彼はまたシリア人女性ハンナから聞き書きした物語もこれに入れたが、ここにはよく知られている『アリババと40人の盗賊』および『アラジンと不思議なランプ』が含まれている。

 

 前記のアリババ、アラジンを主人公とするもののほか、船乗りシンドバッドの話も子どもたちにおなじみだが、この物語は本来、大人向けのものであり、男女関係がかなり自由に描写されていることはよく知られている。

 

原題「千夜一夜物語」の英語名は『Arabian Nights』である。