刷り込み
刷り込み [★★★]
ひみつ道具である『刷り込み卵』にある人を、入れてフタをし、タイマーでセットした時間に開くようにする。卵の中の人は、まっさきに見た人が好きで好きでたまらなくなる。なお、「消去ヘルメット」を被ると元に戻ることができる。
[S14406・A37134・048501]
刷り込み [★★]
ひみつ道具である『刷り込み製本機』に雑誌と原稿をいれると、「ポケ ポケ バサ」となって、印刷された原稿を雑誌の中に閉じ込めることができる。
[S19522・A29182・078211]
刷込み(すりこみ):一部の動物が誕生直後に経験した特別な対象に対して示す、特殊なタイプの学習であり、「刻印づけ」や「インプリンティング」とも言われる。
ローレンツは、ハイイロガンの雛が孵化後、初めて出会った動く対象に対して、それが母鳥であれ人間であれ、あるいは一輪車でさえ、後を追って行くことを発見した。
その後の研究によって、刷込みには次のような一般的特徴のあることがわかってきた。
① 学習の成立は出生後のある一定の短い期間(臨界期)に限られる。たとえば、誕生後しばらく仲間から離しておいた雛は、臨界期を過ぎてもどしてももはや仲間となじめず、交配もうまくいかない。
② いったん刷り込まれると、きわめて安定である。たとえば、人間に擦り込まれた後、母親に引き合わせても、人間に対する刷り込みは消えない。
刷込みの機能は、親と子、兄弟姉妹間の親密感を増し、きずなを強めることで安全をはかることにあると考えられるが、最近では、親子の親密感によって近親交配を防ぐ二次的な機能をもつのではないかという説も提出されている。
ズンガリプテルス
ズンガリプテルス[★★]
「ズンガリプテルス」は翼竜の一種であるけれども、あの有名なプテラノドンとはかなり違っている。
[S10511・A31055・058108]
ズンガリプテルス:中国の新疆で発見された、白亜紀前期に栄えた翼竜だ。翼竜目は、ジュラ紀の小型翼竜である嘴口竜(しこうりゅう)亜目と、ジュラ紀後期から白亜紀に栄えた翼指竜亜目の2種類がある。
しかし、ズンガリプテルスを研究した中国の楊鐘健は、ズンガル翼竜亜目という第3の亜目を作って、ズンガリプテルスを分類した。ズンガリプテルスは両翼を広げると3mもあり、大きな湖で生活し、魚類を食べていた(藤子・F・不二雄大全集 恐竜ゼミナールによる)
成層圏
成層圏[★★]
地上十五キロ以上は「成層圏」と呼ばれている。
[L05014・C12010・109110]
成層圏[★★]
ジャイアンがひみつ道具である『逆重力ベルト』のダイヤルを上へ回したので、ドラえもんは「宇宙の果てまで飛んでっちゃうぞ!! …今ごろ成層圏で酸素がなくて、こごえしんでる」とのび太を脅した。しかし、安全装置が付いているので、ジャイアンは高度千メートルで気絶して止まっていた。
[S13671・M083099・068602]
成層圏:大気の区分のひとつで、対流圏の上で中間圏の下に位置する大気圏の部分である。成層圏の下端である対流圏界面の高度は、高緯度地方では10km前後、熱帯で約17kmである。成層圏の上端である成層圏界面の高度は48kmである。
中・高緯度では、高度20kmあたりまで気温は零下50度Cから零下60度Cまでとほぼ一定で、それより上では高さとともに気温は上がり、成層圏界面で最高に達し、約0度Cとなる。
このような温度構造は、いかなる鉛直運動に対しても安定であり、対流は決して起こらない。対流圏の上にこのような層が存在することは、20世紀初め、気球観測によって発見された。
成層圏は放射平衡の状態にあり、日射の吸収と熱放射の吸収・放出がバランスして一定の気温を保っている。下部成層圏では、地表や対流圏天気の発する熱放射の吸収と成層圏大気自体の熱放射による損失とで均衡が保たれている。上部成層圏では、太陽紫外線の吸収と熱放射とでバランスが保たれている。