彗星

彗星[★★★]

のび太とドラえもんが夜空を見ていると、巨大な「彗星」が表れた。ドラえもんは明治43年と言えば、ハレー彗星が大接近した年だと気づき、ハリーとはハレー彗星であることも明らかになった。

 

ドラえもんによれば、「昔は天文学も進んでいなかったし、彗星の正体もわかっていなかったから、この世のおわりじゃないかと、世界中ひっくり返るような大さわぎになった」ということであった。

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彗星:太陽系内の天体で、太陽が近づくにつれて太陽の輻射によって長いほうきのような尾が生ずる星のことである。現在まで出現が記録された彗星は約1800個、軌道の計算されたもの625個である。

 

短周期彗星は木星などの引力の作用で、ある種の長周期彗星から力学的に進化したものと言われている。新彗星の発見はアマチュア天文家に負うところが多く、特に日本の観測家は世界的に有名である。

 

彗星の本体「核」は汚れた雪だるまのようなものと想像されていたが、1970年代前半の出現した数個の大彗星の組織的観測から、水が主成分であることが確認された。核の半径は大部分数km以下である。

 

新しい星が誕生しつつあるガス星雲に観測される分子などと、彗星の成分とが似ているという理由で、彗星は、隕石と並んで太陽系の起源を論じる際の始原物質として、今日多くの学者から注目を浴び、重要な研究対象になっている。

 

彗星は日食や月食のように予測されることがなく、突然に奇怪な姿で現れるので、その正体を知らなかった古い時代においては、どこの民族も恐怖を感じて、それを戦争、疫病、大日照り、飢饉などの凶兆と信じていた。

 

スイートピー

スイートピー[★★]

  ドラえもんはひみつ道具である『新種植物製造機』を使って、「スイートピー」の花をチョウの花に改造している。

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スイートピー:マメ科の一年生のつる草である。イタリアのシチリア島が原産地であり、日本へは幕末の1862年に渡来したと記録されている。

 

茎は稜形で翼があり、つるは長く、巻きひげに支えられて高さ12mになる。互生する羽状複葉には、広卵形の小葉が1対だけ付き、その他は34対の巻きひげとなる。

 

葉腋から総状花柄を出し、先端に径23cmほどの芳香のある蝶形花を34個付ける。果実は扁平な莢となり、球形の豆が入っている。欧米では改良が進み、花の色も豊富で、紅、赤、ピンク、青、紫、オレンジ、白など鮮やかなものである。

 

品種により夏咲き、春咲き、冬咲きがあるが、日本ではスイートピーといえば、一般には温室で栽培される冬咲き種を指している。夏咲き種はもっとも古くから作出された系統で、耐寒、耐暑性が強い傾向にある。

 

スイートピーの名称は英語名のsweet peaに由来している。英名は甘い香りのエンドウの意であり、甘い芳香を放つところからの命名である。