女王アリ
女王アリ[★]
のび太がひみつ道具である『映しっぱなしミラー』で羽アリの巣を観察すると、「女王アリ」は巣の中で、すでに二十個ほどの卵を産んで育て始めている。
[S10476・A25120・058105]
女王アリ:昆虫綱膜翅目のアリ科に属する昆虫は、集団生活を営み、個体間にカーストの分化が認められる。集団の中心となって産卵を行う個体が女王アリである。
女王アリは本来有翅であるが、結婚飛行に飛び立ち、有翅の雄と交尾したのち、女王アリの羽は脱落する。その後、女王アリは土中に穴を掘ってコロニー建設を行う。
高等なアリでは、コロニー建設の間、女王アリは食物をとることはなく、胸の筋肉を消費して幼虫を養うことになる。働きアリ(無翅)の出産後は、女王アリはもっぱら産卵に専念するようになる。
しょうじょうじのたぬきばやし
おいらのともだちゃポンポコポンのポン[★★★]
ひみつ道具である『タヌ機』をかけたのび太に、ドラえもんが見つめられると「月夜だ。そしてぼくはタヌキだ」と思い、「おいらのともだちゃポンポコポンのポン」と歌い出した。
[S02532・A07148・067406]
『しょうじょうじのたぬきばやし』は野口雨情作詞、中山晋平作曲により、1925年に発表された童謡である。
しょうじょうじ(証誠寺):千葉県木更津市にある浄土真宗本願寺派の寺である。創建は慶長年間(1596-1615)とも寛文年間(1661-73)とも言われている。
狸に関する伝説が多く、童謡『証誠寺の狸ばやし』により狸寺として有名になった。そのため、境内には狸塚と童謡碑などが建立されている。
鍾乳石
鍾乳石[★★]
ジャイアンは「山口県の秋芳洞」から、本物の「鍾乳石の先っぽ」を取ってきたと、実物を見せながら夏休みの発表会で報告した。
[S17361・A44150・049008]
鍾乳石:鍾乳洞の天井から垂れ下がる円錐状ないし円筒状の石灰質のつららである。なお、床から上方へたけのこのように成長したものは石筍という。鍾乳石の中心に孔があり、断面に成長を示す同心円模様が認められる。
石灰岩の成分の炭酸カルシウムが二酸化炭素を含む水に溶けると、重炭酸カルシウムになって水に溶けて移動する。この反応が可逆的であるため、再び炭酸カルシウムの結晶となって、、鍾乳石や石筍ができることになる。
「鍾」は「釣り鐘」の意であり、「乳」は「乳房」の意である。天井から垂れ下がっている石は、その「鍾乳」に似ていることから「鍾乳石」と呼ばれている。
少林寺拳法
少林寺拳法[★★]
ジャイアンのいとこは「柔道三段」、「剣道五段」、「ボクシング」、「合気道」、「少林寺拳法」をやっている豪傑である。
[S19421・A29142・078202]
少林寺拳法:少林拳は少林寺で達磨大師が授けたという心身鍛錬の法を起源とする拳法である。少林寺拳法は日本において、宗道臣(1911~80)が1947年に創始した拳法である。
少林寺拳法の技法は、東洋医学の原理を応用した剛法(突き、打ち、蹴るなど)、柔法(抜き技、逆技、投げ技など)、整法(整骨など)の三法二五系で構成されている。その修練法は、法形、演武、乱取りの3種類に大別されている。
法形とは形であり、二人で行う個々の技術を指している。演武とは、習得した法形を自由に組み合わせて、互いに攻防技術を連続して行い、上達を図る独特の修練法である。乱取りは、互いに法形や応用技を自由に駆使して、技の運用法を習得する修練法である。
各修練法は、技の上達だけでなく、つねに調和のとれた生き方を身につけさせることを目的としている。つまり、慈悲心と勇気と正義感の強い人間形成を目指している。