四月一日(エイプリルフール)

四月一日[★★]

 いたずらをして、のび太のパパとママから、「ガミ ガミ ガミ」とお説教されたので、『日付変更カレンダー』を「四月一日」にして、難局を切り抜けた。なお、ドラえもんは「あとのことぼく、しいらない、しいらない」と、言って席を外した。

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四月一日 []

 のび太が、しずちゃんはジャイアンのことを「男らしくて、ハンサムで、すてきだわあって」と話していたと告げると、ジャイアンは顔を赤くして、「ムフフ ウフフ」とうなずきながら、「や、やっと、おれのねうちがわかったか」と答えた。しかし、今日は四月一日であった。

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四月バカ[★★]

 のび太が次から次へとするいたずらに対して、ドラえもんは「いくら四月バカでもやりすぎだ」と止めに入っている。

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四月バカ[★★]

 のび太に電話をかけても、あるいは、親切に訪ねても、今日はすべて「アカンベエ」の反応をしている。ドラえもんは今日、「エイプリルフール」、つまり、「四月バカ」であることに気付いていた。

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四月バカ[]

 スネ夫が「ツチノコ」を見つけたというので、のび太も捕まえるのを手伝うことになった。土管の中を木の枝で「ガラ ガラ」しながら、追い出そうとしたら、「ワン ワン」と野良犬のクロが飛び出してきた。今日は四月バカの日であった。

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エイプリルフール:四月一日の午前中に軽いうそをついて、人をかついでも許されるという欧米の風習であった。英語のApril FoolsDayが不正確な形で日本語に入ったものである。

 

この習慣の起源は現在までのところよくわかっていない。16世紀にフランスがグレゴリオ暦を導入した際の騒動に由来するという説から、インドの類似の習慣を模倣したとする説まで諸説あるが、みな信憑性に乏しいと言われている。

 

ジキル博士とハイド氏

ジキルハイド[★★★]

 ひみつ道具である『ジキルハイド』を飲むと、「ひとつぶにつき十分間、まるっきりひとがらがあべこべになる。おそろしいくすりだ」

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ジキル博士とハイド氏:イギリスの作家スチーブンソンにより1886年に書かれた中編小説である。発表後、世界中で、二重人格を扱った魅力的な怪奇譚として広く読まれるようになった。

 

高名なジキル博士は、飲むと一切の道徳心も持たぬ凶悪な人間であるハイド氏に変身する薬を発明することに成功した。そもそも善悪二つの性質がひとりの人間に共存することが不幸のもとと考える博士は、その片方だけを取り出し、これに肉体を与えたのである。

 

彼は、ハイド氏になっている間は、外貌醜悪で品性下劣な姿に変身して、卑劣な欲望を満足させてきた。だが回を重ねるうちに、薬を使わないでもハイド氏のほうの姿が常態となってしまった。やがて、ハイドは殺人を犯し、身元に司直の手が迫り、逮捕寸前にジキル博士は自らの命を絶った。

 

グロテスクな物語のため、当時の社会に衝撃を与え、あらゆる階層から糾弾を浴びたが、人間の二重性の問題をついた点で、きわめてユニークな作品であると評価された。