さるかに合戦(猿蟹合戦)

さるかに合戦[★★★]

 混乱した絵本の中では、ジャイアンが『さるかに合戦』の臼、蟹、蜂、栗に追い掛けられ、「おれサルじゃない」と叫んでいる。

[L04409C11025109010]

 

さるかにかっせん[★★★]

 ドラえもんはひみつ道具である『自動人形劇』に、昔話の『さるかにかっせん』のシナリオを入れ、ジャイアンに猿の役を強制的に割り当ている。

[S11197D06155028003]

さるかに合戦:室町末期に成立したと考えられている動物どうしの葛藤を主題とした動物の昔噺のひとつであります。

 

噺の大筋は次のようなものです。ある日猿と蟹が出かけました。猿は柿の種を、蟹は握り飯を拾いました。猿は柿の種と交換して握り飯を得て食べることになりました。

 

一方、蟹は柿の種を播きました。すると、柿の木は成長し、実が熟しました。蟹が猿に取ってくれるように頼むと、猿は熟した実は自分で食べ、青い渋柿を蟹に投げ付けて殺してしまいました。

 

蟹の子どもが黍団子を持って、仇討に行くことになりました。途中、栗の実などが団子をもらってので、蟹の加勢を引き受けてくれました。

 

猿の家に着くと栗の実などは攻撃の部署につきました。猿が帰ってきて炉にあたると、栗の実がはぜて火傷を負わせました。サルが急いで水をつけようと水瓶に行くと、蜂に刺されました。サルが懸命に逃げようとすると、牛の糞で滑り、門の上から落ちてきた臼につぶされてしまいました。

 

 江戸時代の五大昔話の一つであり、赤本の『さるかに合戦』など多くの文献で読むことができました。明治以後も、絵本や読み物で広く親しまれ、日本国民でこの話を知らない者はいないほどになりました。

 

三畳紀

三畳紀[★★]

 中生代の星では、「三畳紀」、ジュラ紀、白亜紀を代表する恐竜が、昔の姿そのままで生活している。

[L06309C16115109601]

三畳紀:地質年代区分の一つで、中生代の最初の紀である。古生代の二畳紀と中生代のジュラ紀との間に位置し、約23000万年前から19500万年前までの期間が該当する。

 

三畳紀の名は、ドイツのこの時代の地層が3分されていることに由来している。陸成層を主とするドイツ相と、海成層から成るアルプス相とがある。

 

古生代に繁栄した動物群の多くはすでに滅亡し、三畳紀にはアンモナイトが栄え、陸上では爬虫類が発達した。また脊椎動物と植物が急速に進化を始める時代でもあった。

 

酸性雨

酸性雨[★★]

 天上人側の証人は、地球が「有害物質を空にまきちらし、オゾン層を破壊し、酸性雨を降らせて、川も海も汚しつくし、多くの生物のすみかをうばい…」と厳しく糾弾した。

[L05160C12156109405]

酸性雨:大気汚染物質の硫黄酸化物や窒素酸化物などが溶け込んで降る酸性の雨である。

 

雨は一般に炭酸ガスを吸収して、pH6.55.5程度の微弱な酸性を示すが、大都市や工場地帯では大量の酸性の汚染物が排出されるため強い酸性を示す雨が見られる。神戸海洋気象台では、すでに1950年代に冬季pH4程度の雨が常時降下していたことを記録している。

 

ヨーロッパでもバトル海を中心にpH4程度の雨が常時降下して、森林や湖沼の生態系に変動を生じ、針葉樹の生育阻害、水の酸性化による藻類の変化が報じられている。

 

日本でも、1974年の梅雨期には関東一円にpH34の酸性雨が降下して、目の痛みを訴える人が続出したと言われている。酸性雨は、土壌、森林、沼湖などに深刻な被害を与え、今日的課題になっている。