クロシジミ

クロシジミ[★★]

  蘊蓄のある出木杉は、「クロシジミ」という「チョウの幼虫」は育ててもらう代わりに、クロオオアリに甘い体液を吸わせるという習性があるとみんなに説明している。

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クロシジミ:昆虫綱鱗翅目シジミチョウ科に属するチョウである。本州、四国、九州に分布し、棲息している。

 

はねの開帳は3035mm程度である。はねの表面は黒褐色であり、雄では暗紫色の強い光沢があるが、雌にはそれがない。裏面の地色は灰白色ないし暗灰色で、ゴマ状の斑点がある。雄は樹上を活発に飛ぶが、雌は林間の草地を緩やかに飛ぶことが多いと言われている。

 

若齢のクロシジミの幼虫はアブラムシ類の分泌する甘露をなめて育つ。その後、樹上を往来するオオクロアリが幼虫に関心を示すようになる。そして、オオクロアリは幼虫を口にくわえて巣に連れ帰り、その結果、「クロシジミ」という「チョウの幼虫」は育ててもらう代わりに、オオクロアリに甘い体液を吸わせるという習性がある。

 

クロマキー

クロマキー[★★]

 ひみつ道具の『クロマキーセット』はブルーバック、モニターテレビ、カメラ、スパイ衛星、ミキサーの五つで構成されている。最初、スパイ衛星を飛ばして、空中で移動しながら外の景色を撮影し、それをモニターテレビに映す。

 

カメラでブルーバックの前の人物を撮影し、ミキサーのスイッチを入れると、人物が飛んでいるように見える。いいクロマキーはカメラで写した人物を、外の風景に立体映像ではめ込むことができる。

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クロマキー:カラーテレビの画面合成の技法のひとつである。例えば、出演者がティーカップに入ったり、空を飛んだり、深海に潜ったりするように、動く人間などをそのまま別の画面にはめ込んでいる技法である。

 

カラーテレビのカメラから三原色信号を利用して、その色(クロマ)の違いをキーにして、抜き取りたい被写体とバックを分離し、これを別の画面にはめ込むというのがその基本原理である。

 

最近ではソフトクロマキー方式の導入によって、例えば、タバコの煙などのように、きわめて淡い繊細な被写体でもきれいに抜き出されるものが開発されている。ドラマなどでも品質の良いリアリティのある合成画面が実現されるようになってきている。

 

クロヤマアリ

クロヤマアリ [★★]

  サムライアリは「クロヤマアリのサナギ」を奪って育て、自分たちの奴隷にするアリである。

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クロヤマアリ:膜翅目アリ科の昆虫である。働きアリの体長は56mmであり、全体に黒色で短い軟毛を体表に密生しているので、光沢のない灰黒色を呈している。

 

クロヤマアリは日当たりのよい場所の地中に営巣し、巣は地下3m近くにまで達するものもある。大きな巣では働きアリの数が数千匹にもなると言われている。人家の周辺でも普通に見られるアリである。

 

北海道から九州まで分布し、本州の中部では海岸地帯から山地にまで棲息している。標高1500m付近でヤマクロヤマアリと入れかわる。

 

おもに昼活動し、小動物を巣に持ち帰るほか、アブラムシの排出液や花の蜜を集める。羽アリは7月ごろ、日中に婚姻飛行を行うことで有名である。