禁断症状(禁断現象)

禁断症状[★★★]

 ドラえもんはドラ焼を三日も食べていないため、「アウ~ ウオ~」、「ジダ バタ」と畳の上で七転八倒の苦しみを味わっている。ドラえもんは「ドラ焼がないと、ぼくはもうだめだ~」と仰向けになって、足で「ドタ バタ」畳をたたき、ドラ焼の禁断症状を呈している。しかし、ドラえもんはいいアイディアがひらめくと、コロッと禁断症状から解放された。

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禁断症状:依存性薬物の慢性使用を急激に中断した時に現れる精神身体症状のことである。

 

依存性薬物としては、モルヒネ、コカイン、アルコールおよびバルビツール酸誘導体、アンフェタミン、カンナビス、カート、幻覚剤(LSD、メスカリンなど)、揮発性溶剤(シンナー、ボンド類)の8種類が挙げられる。

 

モルヒネ、アルコール、バルビツール酸系薬物、これに準ずる鎮静剤や催眠剤、または精神安定剤の一部では、慢性的に乱用していて、突然に服薬中断をするか、減量することでも激しい禁断症状が現れると言われている。

 

精神症状としては意識混濁、すなわち、もうろう状態とせん妄状態で、しばしば不眠と苦悶がつのり、幻覚、とくに幻視や被害妄想などが出現する。身体的にも痙攣発作やよだれ、発汗、悪寒、動悸、疼痛、嘔吐などの自律神経症状が現れる。

 

禁断の木の実

禁断の木の実[★★]

 のび太が『どこでもドア』で、しずちゃんの家に行くと、しずちゃんはいつものようにお風呂に入っていた。しずちゃんの目の前で、ひみつ道具である『腹話ロボット』は、アダムと「イブ」が「なぜ服をきるようになったか。神のいいつけにそむいて禁断の木の実をたべたからだ」といった講釈を始め出した。

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禁断の木の実:旧約聖書に記される、神が禁断していた知恵の木の実である。知恵の木の実は、ビザンティン美術およびイタリアではイチジクかオレンジ、フランスではリンゴかブドウが描かれている。

 

アダムとイブがヘビに誘惑されてエデンの園にあるこの実を口にした結果、二人は裸を恥ずかしいと感じるようになり、局部をイチジクの葉で隠すようになった。それを知った神から二人は楽園から追放されることになった。

 

きんつば(金鍔)

きんつば[★★]

 ひみつ道具である『遠写かがみ』を使うと、各家庭の鏡などにも「遠写かがみ」の映像を映し出すことができる。ドラえもんたちは広告会社を作って、15秒スポットを100円で売り出すことになった。あばら屋にターゲットを絞って、CM作戦を展開したが、失敗に終わってしまった。

 

あばら屋の主人も気の毒に思って、ドラえもんやのび太に店のドラやき、「きんつば」、だんごを自由に食べてもらった。それらをとてもおいしそうに食べているシーンが家庭やお風呂の鏡にに映し出され、人気が爆発して、押すな押すなの大盛況となった。

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きんつば(金鍔):やわらかくこねた小麦粉の薄い皮でアズキのつぶしあんを包むか、ようかん状に固めて方形に切ったつぶしあんに水溶きした小麦粉の衣をつけ、油をひいた平なべで焼いた菓子である。

 

江戸時代の前期に、京都の清水坂に銀鍔と呼ばれる菓子があり、米粉をこねてアズキあんをつつみ、平なべで焼いたものであった。形が刀の鍔に似ていたため銀鍔の名があったと言い、金鍔はその後身とされる。