銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜[★★★]

 のび太が「人間図書館」と形容する出木杉に感想文の本を借りに行った。天井までギッシリ詰まった本棚の中から、『アンクルトムの小屋』、『星の王子さま』、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、『十五少年漂流記』などを紹介してもらった。

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銀河鉄道の夜:宮沢賢治の童話である。1924年ごろ初稿が成立したが、その後、晩年に至るまで四次にわたる大幅な改稿がなされたすえ、ついに未整理の箇所を多く含む複雑な草稿の形で遺された作品である。

 

貧しい孤独な少年ジョバンニが星祭りの夜、天気輪の丘に横たわって夢の世界に入り、親友カムパネルラと不思議な銀河鉄道の旅をともにする話である。

 

最後に友の姿を見失って泣きながら目を覚ました。そして、丘を下って、カムパネルラが川で級友を救おうとして溺死したことを知るに至るのである。

 

この夢の鉄道は同時に死後の世界の幻想であり、宗教的熱情に裏づけられて昇華した幻想文学の傑作であると評価されている。

 

キング・コング

キング・コング [★★]

 のび太とドラえもんがひみつ道具である『宇宙救命ボート』で小人の星に着陸すると、住民から、怪獣だ!! 「キング・コング!!」だと大騒ぎされた。

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キング・コング: 1933年に製作され、大ヒットしたアメリカ映画である。今日では、モンスター映画の古典であると評価されている作品である。

 

猛獣映画の製作者一行が、有史前の世界が現存すると伝えられる孤島へ、現地ロケに乗り込んだ。その孤島で主演女優が巨大なゴリラのキング・コングにさらわれてしまった。

 

恋人の機関士の決死の追跡によって女優は救出され、彼女を追って再び海岸に現れたコングはガス弾に倒れてしまった。その後、コングはマンハッタンへ運ばれて見世物となった。

 

鎖を引きちぎって町へ暴れ出たコングは、女優をさらってエンパイア・ステート・ビルへ登りつめた。コングは戦闘機の激しい機銃掃射を浴びてしだいに力つき、女優を頂上に残して墜落するという話で終わっている。

 

 

コングをはじめとする恐竜たちのモデル・アニメーションに腕をふるった特撮マン、オブライエン(1886-1962)の名を製作者や監督以上に高からしめた作品でもあった

 

凶暴さと愛敬がミックスされたコングの絶妙なキャラクターは、いまなお人々に愛されている。さらに、「美女と野獣」のパータン、襲われた都会のパニック描写、モンスターの最後の哀歓の表現などはその後の怪獣映画の定番になっているといっても過言ではない。

 

金属バット

金属バット[★★]

 ジャイアンがスネ夫の買ったばかりのバットを「バキ」と折ってしまったので、のび太が急いで巻いた新聞紙にひみつ道具である『材質変換機』の光線を浴びせて、「金属バット」に変換している。

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金属バット:アルミニュームを主体にした合金製の野球バットである。バットの長さは42インチ(約106.7cm)以下、最も太い部分の直径は2.75インチ(約7.0cm)以下に制限されている。

 

アマチュア野球では、各連盟の認可によって、金属バットが使用できることになっている。特に、高校野球での使用が際立っている。