吸血鬼ドラキュラ(吸血鬼、バンパイア、ドラキャラ)

ドラキュラ[★★★]

 夜更けの町に怪しいコウモリが一羽飛んでいたけれども、それは変身した「ドラキュラ伯爵」であった。

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吸血鬼ドラキュラ[★★]

 天の川鉄道の銀河超特急の個室の洗面所で、のび太が「ガラ ガラ ガラ ガラ…」とうがいをしていたら、突然鏡に「ハロ…」と言いながら『吸血鬼ドラキュラ』が出現した。

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吸血鬼ドラキュラ:アイルランドの作家ストーカーが、ルーマニアのトランシルバニア地方の伝説を基に書いた作品(1897)で、怪奇小説の古典であると言われている。『吸血鬼ドラキュラ』では、トランシルバニアの古城に一人住むドラキュラ伯爵が主人公となっている。この作品から、吸血鬼のことを一般にドラキュラというようになった

 

ドラキュラ伯爵が昼は棺の中で眠り、日没とともに起き出して人を襲う恐るべき吸血鬼である。吸血鬼に血を吸い取られ死んだ被害者は自分もまた吸血鬼と化して不死者となる。吸血鬼が恐れるのはニンニクと十字架と太陽光線で、彼らの魂には安息と平安はないという設定になっている。

 

『吸血鬼ドラキュラ』は繰り返し映画化されて世界的にポピュラーになり、今や代表的な怪奇映画のひとつとなっている。

 

吸血コウモリ(チスイコウモリ)

吸血コウモリ[★★]

  砂漠へ逃れたシンドバッドやドラえもんを追って、雲のような大群の「吸血コウモリ」が現れた。このコウモリは体の血を吸いつくすまで、離れないという怖い鳥である。

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チスイコウモリ:哺乳綱翼手目チスイコウモリ科に属するコウモリの総称である。キュウケツコウモリまたはパンパイアともよばれ、血液食で知られている。

 

この科の仲間は、新世界に固有で33種があり、アメリカ合衆国南部からアルゼンチンにまで分布している。チスイコウモリは前腕長5070mm、頭胴長7090mm、体重30g前後であり、乾燥地または湿地帯の洞窟、廃坑、ときには樹洞に棲息している。

 

体のつくりは血液食に適応していて、門歯が鋭く、尾はなく、前肢の親指が異常に長い。なお、血液中に血液の凝固を防ぐ成分を持っている。100頭、多い時には200頭ほど雌雄混合の群れをつくる。

 

日没後まもなくねぐらを離れ、生きているウシ、ウマ、ニワトリなど恒温動物の皮膚に鋭い門歯と犬歯で血が滴るまで切り込みを入れ、出てきた血を長い舌で舐め取るのである。運動している獲物を追跡することはなく、地上約1mの低空を飛び、眠っている動物のそばに静かに降りる。そして、チスイコウモリは血を吸わないで舐めるのである。

 

球状星団

球状星団 [★★★]

 のび太が天体顕微鏡で天球儀をのぞくと、銀河系の中では古い星である、きれいな「ヘラクレス座球状星団M13」を観察できた。

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球状星団:百万から千万個の老齢な恒星がクモの子を散らしたように密集して、ほぼ球状に見える星団である。銀河系には百数十個の球状星団が知られ、銀河系中心の周りの非常に細長い楕円軌道上を運動していると言われている。

 

球状星団の星の速度分布と空間密度分布は、約10億年の時間尺度で変化して、中心部に星の空間密度の高い核ができて収縮していく。それに対して周辺部の星の分布は、しだいに大きく拡大していく傾向にある。