かんしゃく玉(癇癪玉、クラッカーボール)

かんしゃく玉[★★]

 のび太が往来を歩いていたら、ジャイアンやスネ夫に「かんしゃく玉」で脅かされた。

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カンシャク玉[★★]

 スネ夫はミニチュア特撮ビデオ『宇宙大戦争』を製作している。特に、「ワルモンダー要塞」を「カンシャク玉」、ネズミ花火、ロープウェイ、戦闘機、戦車など総動員して攻撃するものである。

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かんしゃく玉[★★]

 ひみつ道具である『チクタクボンワッペン』が間もなく爆発するので、のび太とドラえもんが大騒ぎしていた。その時、スネ夫が「ババン バン」と「かんしゃく玉」を爆発させたので、二人とも「キャッ」と叫んで気絶してしまった。 

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かんしゃく玉:少量の火薬と金剛砂を紙の球にした音の玩具である。この玉を地面に投げつけたり、強く踏みつけたりすると爆発して大きく鳴り響く。

 

すぐに怒ることを、かんしゃくを起すということから、かんしゃく玉という名称が付けられたと言われている。

 

現行火薬類取締規則では玉の直径1cm以下、重量1g以下となっている。それ以外に、縦横10cmの色紙に火薬を包んだ平玉という紙粒を125粒はりつけた「紙玉」がある。

 

戦後はプラスチック製ロケット砲の容器に入れたもの、プラスチック板に紙球をはったもの、紙球をテープ式に細長く巻いた「巻き玉」などがある。

 

ほかに「クラッカー」という三角錐系のものがあり、これは筒の先端の紐を引くと爆音を発する一種の爆竹に類するものである。

 

完新世(沖積世)

完新世[★★]

 ひみつ道具の『宇宙完全大百科』でへんてこな動物を調べると、「完新世」(今から六千年前)に人類に狩りつくされて絶滅した「グリプトドン」と判明した。

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完新世:地質時代最後の世であり、新生代第四紀の大部分である更新世に続く第四紀末期の約1万年前から現在までの時代である。

 

洪積世の最終氷期以後の間氷期を指しているので、氷期より気候は温暖となり、大陸氷河が溶けることによって海水準が5m内外上昇したとみられる。人類が大発展した年代である。現世あるいは沖積世と呼ばれることもある。

 

がんばれ元気

がんばれ元気[★★]

 のび太が『少年サンデー』を読んでいたら、『がんばれ元気』の主人公がドラえもんの顔になっていた。

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がんばれ元気:小山ゆう作により、『週刊少年サンデー』197619号~198114号まで掲載された人気漫画である。『あしたのジョー』とならぶ代表的なボクシング漫画。

 

主人公の堀口元気は、父親を世界一のボクサーと信じるひたむきな少年だ。父を死に追いやった天才的なボクサー関拳児を倒すことを夢見て、果たせなかったチャンピオンへの道をめざす。

 

すさまじいまでのリング上での闘いの描写も、劇画的な要素を加えた作者らしい刺激的な迫力で描かれるが、隣人、コーチ、仲間、ライバルたち、元気を取り巻く人々の生き様や人間関係もドラマチックであり、単なる熱血スポーツ漫画に終わらない物語である(現代漫画博物館による)