ガリポリの戦い
ガリポリ [★★★]
ドラえもんは、時空乱流、つまりブラックホールみたいな落とし穴が人を飲みこみ、飲みこまれた人はぼくらの世界から突然姿を消す例を紹介している。さらに、古くから言い伝えられている日本の「神かくし」もそのひとつの例であると主張している。具体的な例として、1915年8月「トルコのガリポリ半島」で、イギリス軍の一部隊が丘の上で、雲に包まれて忽然と消滅した事件を挙げている。
[L04069・C09065・108812]
ガリポリの戦い:第1次世界大戦中、イギリス・フランスの連合軍はドイツと同盟していたトルコを通って、ロシアと連絡をはかろうとした。連合軍はトルコのガリポリ半島に進攻するため、上陸の戦闘を開始した。
連合国の艦隊は1915年2月19、25日、3月25日に、ダーダネルス海峡のトルコ沿岸防備施設を砲撃したが、最後の日に敵軍の機雷や砲台からの反撃によって、3隻の戦艦が沈められ、また3隻が大破してしまった。
その後、連合軍は7万8000人に兵力を増強したが、ドイツのサンダース将軍によって指揮されるトルコ軍が善戦したため、連合軍は1915年11月に撤収を決意している。この作戦で連合軍は25万2000人の死傷者を出したが、トルコ側の死傷者も25万1000人を数えたと記録されている。
カワウソ
カワウソ[★★]
のび太のネッシーの写真に対して、ズル木は「まったく関係のない別のものがうつっている写真」という別の説を出している。例えば、水にもぐろうとしている「カワウソ」のしっぽを、ある距離からカメラで写すとネッシーのように見える。
[S20102・A06130・087408]
カワウソ:哺乳綱食肉目イタチ科の一種であり、日本、ヨーロッパ、北アフリカ、アジアに分布する。日本では明治以後、急激に減少し、現在では高知県の西部以外絶滅したと言われている。激減の原因は、良質な毛皮を狙っての乱獲と、すみかである河川の荒廃だと言われている。1965年には、カワウソは特別天然記念物に指定されている。
カワウソはイタチに似ており、体は褐色であり、体長は63~75cmで、41~55cmの太くて扁平な尾を有している。水の生活に適した形態をもち、特に四肢の指には発達した水かきを持っている。目は頭の上部にあり、水にはいったとき便利である。
水際に穴を作ってすみ、水中で魚、カニ、貝などを捕えて食べている。泳ぎはもちろん潜水もうまく2分間もぐり、100mも移動できる。
日本では古くから、カワウソは水辺に生息して隠密行動を慣習とし、人を驚かせるばかりでなく、立ち上がった姿が小児に似ている。そのために、この動物が河童の原型となったのであろうと推論する人もいたと言われている。
しかし、河童は本来水神の信仰の衰退によって生まれた想像上の姿であるから、これを実在の動物に比定するのは正しくないという説が有力である。