打ち水

打ち水 [★★]

 のび太がいつものように悔しい想いで帰宅すると、ドラえもんが玄関前でホースを使って、道路に「打ち水」をしていた。ドラえもんの多方面に渡る家の手伝いのひとつである。

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打ち水:本来は、茶会で客を迎えるとき、また中立、退出の前などに水をまいて露地をぬらすことである。

 

一般的には、ほこりを鎮め、涼気をとるために庭や道に水をまくことを意味するようになってきた。

 

海の王子

海の王子 [★★★]

 のび太が、ジャイアンに貸した傑作漫画『海の王子』は第2巻であった。その表紙には、「藤子不二雄」と「しんさくまんが ウルトラB連載」と書かれていた。

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海の王子:海底王国カインの王子とその妹チマが、無敵のロケットはやぶさ号で、日本の科学者チエノ博士たちと協力し人類のために悪と闘う海洋冒険SF漫画。当初は高垣葵の原案に基づく。『週刊少年サンデー』の創刊号から連載された、藤子不二雄の初めての週刊連載漫画である。初出『週刊少年サンデー』(小学館)19591号~196114号(現代漫画博物館による)

 

海坊主

海坊主[★★]

 のび太はひみつ道具である『詰め合わせオバケ』の栓を抜いて、「海坊主」を出した。水の中に隠れた海坊主に乗って、のび太は海を「ザザー」と泳いでみんなを驚かせた。

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海坊主[★★]

 『怪奇と伝説の星』に関するガイド・カードによれば、吸血鬼ドラキュラ、「オオカミ男」、人食い鬼、ゆうれい、「海坊主」などの世界中の妖怪がお待ちしておりますと記されていた。

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海坊主昔から船乗りや漁師の間に噂されるもので、海上に現れるという大きな坊主姿の妖怪である。昔の俗談集によると、西の海の大洋に現れる海坊主は、スッポンの体で、人の顔をしている。そして、頭には毛がなく、大きなものは56尺にも達すると言われている。

 

海坊主をタコの姿に見立てたり、魚の化けたものだという説、例えば、ボラが変じてトドとなり、トドがまた変じて海坊主になるなどともいう説に代表されるものである。

 

ウミユリ(海ユリ)

海ユリ[★★]

 ドラえもんがただのホウキを化石にすると、古生物学者には巨大な「海ユリ」に見えた。

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海ユリ [★★]

  中生代の海底で、しずちゃんは大量に繁茂している「海ユリ」を摘んで素敵な花束を作っていた。

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海ユリ:海ユリは海百合とは書くが、植物の百合とは関係がない。棘皮動物ウミユリ綱に属する。海棲動物なのだ。棘皮動物というのは、ヒトデ、ナマコ、ウニなどの仲間をいう。海ユリ類は古生代末に一度絶滅し、中生代の海では新しいグループが生まれて大繁栄したが、現在では衰退している。柄、がく、触手状の羽枝からなり、がくの形態は種類によって違っている。日本では、石灰岩の中に多くの化石が見られるという(藤子・F・不二雄大全集 恐竜ゼミナールによる)