アトランティス(アトランティス伝説)
アトランティス[★★★]
スネ夫は地球の底の底に相当する海底を散歩しながら、ジャイアンに「古代都市の遺跡」でもあればいいと話しかけている。さらに、「もしさ、アトランティスとかレムリアとかムー大陸とか発見したら、大評判になるよ」といった夢を語っている。
[L02088・C04082・108210]
アトランティス[★★★]
大西洋にあった「アトランティス」は太平洋にあったムーを「降伏しなければ太平洋を鬼角弾で焼き尽くす」と脅迫したが、鬼角弾の核実験に失敗して国中に放射能が広がって自滅してしまった。
[L02173・C04165・108301]
アトランティス [★★★]
ドラえもんたちはひみつ道具の『深海潜水艇』を学校の裏山に運び、乗り込んでひみつ道具の『幻視フィルター』越しに窓をのぞいて見た。すると、「大むかし、海にしずんだというアトランティス大陸」のような光景が目の前に現れた。
[S17291・A42101・038912]
アトランティス:『プラトン全集』の第12巻『ティマイオス クリティアス』(岩波書店、訳者 種山恭子 田之頭安彦、1999年3月2日 第5刷発行)はアトランティスを詳述している。なお、クリアティスのサブタイトルは「アトランティスの物語」である。
引用が非常に長くなるけれども、アトランティスの内容を紹介すると以下のようになる。
田之頭は『クリティアス』解説の冒頭で「プラトンの作品のなかでは、この『クリティアス』ほど一般読者の関心をあつめているものはないであろう。この作品は「アトランティスの物語」という副題がつけられていることからもわかるように、<アトランティス大陸>、すなわち、かっては<ヘラクレスの柱>[ジブラルタル海峡]の彼方にその壮大な姿を浮かべていたが大地震のために海底に没してしまったといわれている大陸、その名にあやかって周辺の海が‘the Atlantic Ocean’と呼ばれるようになった幻の大陸の物語をおもな内容としているからである。
しかしながら、たとえ読者の関心がどうあろうとも、プラトンの真の目的は、アトランティス大陸の気候風土とかその王国の政治その他の仕組みをこまかに紹介し、そこに一般読書の興味をひくことであったのではない」と釘を刺している。
プラトンは『国家』の続篇のような色合いをもたせつつ、『ティマイオス』を第一として、これに『クリティアス』と『ヘルモクラテス』の両篇がつづく三部作を計画していたといわれている。『ヘルモクラテス』はまったく手がつけられず、『クリティアス』も中断したままの、未完の作品である。
「クリティアス」は「古き良きアテナイと対照させながらアトランティスの繁栄と頽廃を説き、やがて本題に入っていこうとするところで中断されているのであって、結果的にみれば、副題が示すように、「アトランティスの物語」を語るのに終始しているような感じを受けるけれども、これは決してプラトンの意図するところでなかった」と再度結論付けている。
「クリティアス」という対話篇は「主人公のクリティアスが同名の祖父クリティアスから聞いたアトランティスの物語―これを祖父がソロンから聞き、ソロンはエジプトの神官から聞いたことになっているーをソクラテスその他の友人に話すという形で始まっているけれども、この物語はプラトン研究家が指摘しているように、プラトンのすぐれた創造力(もしくは想像力)の産物であって、エジプトの神官やソロンを登場させたのも、この物語に一種の「真実らしさ」をもたせ、読者の関心をそのままプラトンの意とするところにもっていこうとする手段であると考えることもできる」