アーケロン

アーケロン[★★]

のび太は疲れたので、島のような場所で甲羅干しをしていた。その島が突然動き出したので、のび太がよくよく観察すると中生代の白亜紀に棲息した危険な動物である「アーケロン」の背中の上にいることに気づいた。

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アーケロン:は虫類であっても恐竜の仲間ではなく、カメ目に分類される海棲は虫類で、白亜紀後期の海で栄えていた。巨大なウミガメで、その大きさは全長3m、ひれ状の大きな四肢(手足)を含めた横幅は、3.6mもあった。

 

現代の海ガメの先祖だともいわれているが、三畳紀に栄えたプロガノケリスと比べると、かぎ状のくちばしがあったことと、甲羅の中に首や尾や四肢を引っ込めることができたなどの違いがある(藤子・F・不二雄大全集 恐竜ゼミナールによる)

 

アーサー王(アーサー王伝説)

アーサー王 [★★★]

 ジャイ子は、「エジプトの物語はいきづまったから、中世ヨーロッパの話をかくことにしたの」とジャイアンに告げ、『アーサー王と円卓の騎士』のような…、と言いかけたら、ジャイアンは「遠足の騎士か、わかった!!」と再度、ドラえもんに資料探しをお願いした。

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アーサー王伝説: 現在のイギリスの地に紀元6世紀ごろ実在したアーサーは、ケルト人の一武将にすぎなかった。しかし、この武将は6世紀ころ侵入するサクソン人をしばしば撃退したと言われているが、ブリテンは最終的には滅ぼされてしまった。やがて、アーサーはケルト人の王国再興の夢を見る人々にとって、夢を実現してくれる英雄にと伝説化していったものと思われる。

 

 アーサー王の伝説によれば、アーサー王は、ブリテンの王である父親と魔法使いの貴婦人との男女の関係によって誕生したと言われている。ブリテン王となったアーサーは宝剣エクスキャリバーを獲得し、若いころにこの宝剣によって諸国を平定することができた。

 

 ローマ遠征の途上、部下の反逆によって、王位を奪われてしまった。しかし、急遽帰国して部下の軍隊を討伐したが、自らも致命的な傷を受け、不思議な島アバロンに去ったと言われている。

 

 その後、円卓騎士団の物語やキリストに関する聖杯物語が付け加わり、絢爛豪華な伝説となっていった。その結果、長きにわたってヨーロッパの人々を魅了し続ける伝説となった。

 

青い鳥

青い鳥[★★]

 ひみつ道具である『チルチルペンキ』を鳥に吹き付けて「青い鳥」にすると、十五分の間幸せが訪れることになる。

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青い鳥:ベルギーのノーベル賞作家メーテルリンク(1862-1949)の作品である。貧しい木こりの息子チルチルと妹のミチルが、幸福の象徴である青い鳥を探しに旅に出るが、結局、1年にわたる不思議な世界の旅の果てに、今まで自分の家で飼っていた鳥が、当の青い鳥であることを発見するという物語である。

 

赤毛のアン

赤毛のアン [★★★]

 のび太がしずちゃんから借りた『赤毛のアン』の著者はモンゴメリー、訳者は安岡みえ子となっていた。

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赤毛のアン:カナダの作家モンゴメリー(1874-1942)によって1908年に刊行された作品である。カナダのセント・ローレンス湾内にある美しくて自然豊かなプリンス・エドワード島を舞台にして話が展開されている。

 

男の子の養子を希望した二人の年老いた兄妹の家に、孤児院から間違ってもらわれてきた空想好きで感性豊かな赤毛の女の子アンが、何度も何度も失敗を重ねながら、心の優しい家族や近隣の人々から可愛がられ、愛されて、健やかに成長していく姿がビビッドに描かれている。