はじめに

藤子不二雄はトキワ荘の生活を始めるにあたって、自炊の課題克服が緊急の課題であった。その時、百科事典を積極的に活用されたと言われている。人類の知の結集であるといっても過言ではない百科事典は藤子先生に魅力ある素材を大量に提供したものであり、作品の中でも明らかにその痕跡を至る所で見つけることが可能である。

 

百科全書派的なドラえもん作品をより広く、より深く理解するためには辞典や事典などの英知が必要不可欠である。この章では、魅力ある用語はもちろんのこと、日本人にとってなじみの薄い用語やなじみの深い用語でも、ドラえもん作品をよりよく理解するために辞典や事典などの情報を積極的に活用している。

 

 ドラえもん作品に登場する用語の評価は、下記の五つの視点に準拠して、総合的に三段階で評価された。

1)夢のある用語である。

2)おもしろい用語である。

3)ハラハラドキドキワクワクするような用語である。

4)奇想天外な用語である。

5)アイディアが秀逸な用語である。 

 

用語評価の三段階

★★★:非常にすぐれた用語

★★:かなりすぐれた用語

:普通の用語

 

 

 この章で取り上げた848用語の引用文献と参考文献は下記の通りである。

 

引用文献

(1)  現代漫画博物館1945-2005

小学館漫画賞事務局・編

小学館

20061120日 初版第1刷発行

(2)   現代漫画博物館1945-2005 別冊資料編

発行者 片寄 聰

小学館

20061120日 初版第1刷発行

(3)   Nature

   258,466-4681975

(4)   プラトン全集12 

種山恭子 田之頭安彦訳者

岩波書店

199932日 第5刷発行