のび太の名句・冗句(その8)
こわいからけんかしないんじゃないぞ[★★]
弱い子から「ペチン」と殴られ、弱いイヌからも「ガブリ」と足をかまれた後も、のび太は「こわいからけんかしないんじゃないぞ」とひとり強がりを言っている。
[S01046・E09008・047003]
こわさがしみついちゃってるんだよ[★★★]
友だちが今年の優勝はジャイアンツだと往来で話すと、のび太は「ゾ・ゾ~」とし、「キャー」と叫んで、しずちゃんのスカートの中に頭を隠している。
ジャイアンでなく「ジャイアンツ」と聞いただけで、こうした反応を示し、のび太は自ら「こわさがしみついちゃってるんだよ」と、ドラえもんに率直に告白している。
[S06423・E02009・057802]
こんなことで自分どうしが血を流すなんてくだらない[★★★]
現在ののび太は土管のある広場で、「プラモ!? ラーメン!? どっち!?」と言い争っている自分の二人の分身を見て、「こんなことで自分どうしが血を流すなんてくだらない」と中に入って仲裁をしている。
[S05524・B01030・067712]
坂道によわくてねえ。平らな山ならいいんだけど…[★★★]
のび太青年は鼻水を垂らしながら、しずちゃんに冬山に行くか行かないかを問われ、「行きたいんだけど…。坂道によわくてねえ。たいらな山ならいいんでけど…」と相変わらず進歩しない姿を、ひみつ道具である『タイムテレビ』にさらしている。
[S06498・A20162・067810:148]
さむさに弱いんなら、どうして強くなろうと思わないんだ[★★]
こたつに入っているドラえもんを見て、のび太は「さむさに弱いんなら、どうして強くなろうと思わないんだ」と、逆バージョンの激励をかましている。
[S06153・B04050・027501]
しあわせだなあ。ぼくだって[★★]
「ぼくは幸せだなあ」というセリフは『小学五年生』1975年10月号の『いたわりロボット』という作品に登場している。
加山雄三の大ヒット曲『きみといつまでも』に登場する名セリフである。この作品でも、スネ夫が機械で友だちを作ろうとしていたので、ドラえもんのいるのび太は自分を「しあわせだなあ」と深く感じている。
[S02311・A04091・047210:104]
きみといつまでも:作曲弾厚作(加山雄三のペンネーム)、作詞岩谷時子によるものである。
自信を持て! ぼくは世界一だと![★★★]
のび太は「いちばんいけないのはじぶんなんかだめだと思いこむことだよ」と指摘した後、「自信を持て! ぼくは世界一だと!」考えろと、いつもと違ってドラえもんを叱咤激励している。
[S01264・A07053・047102:84]
しずかな場所にねそべって空行く雲をポカーンとながめていると、心がやすまるんだ[★★]
のび太はいやなことがあって、一人になりたい時、決まって「学校の裏山」に登ることにしていた。「静かな場所に寝そべって空ゆく雲をポカーンとながめていると、心がやすまるんだ」という心境にすぐになった。
[S13611・B05185・068509]
しずちゃんと話していると、心がはればれするんだ[★]
のび太は、今日もテストが零点であったので、家へ帰るのは気が重かった。しかし、「しずちゃんと話していると、心がはればれするんだ」ということを思い出した。
[S08507・A21123・058003:92/98]