のび太の名句・冗句(その8

こわいからけんかしないんじゃないぞ[★★]

 弱い子から「ペチン」と殴られ、弱いイヌからも「ガブリ」と足をかまれた後も、のび太は「こわいからけんかしないんじゃないぞ」とひとり強がりを言っている。

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こわさがしみついちゃってるんだよ[★★★]

 友だちが今年の優勝はジャイアンツだと往来で話すと、のび太は「ゾ・ゾ~」とし、「キャー」と叫んで、しずちゃんのスカートの中に頭を隠している。

 

  ジャイアンでなく「ジャイアンツ」と聞いただけで、こうした反応を示し、のび太は自ら「こわさがしみついちゃってるんだよ」と、ドラえもんに率直に告白している。

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こんなことで自分どうしが血を流すなんてくだらない[★★★]

 現在ののび太は土管のある広場で、「プラモ!? ラーメン!? どっち!?」と言い争っている自分の二人の分身を見て、「こんなことで自分どうしが血を流すなんてくだらない」と中に入って仲裁をしている。

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坂道によわくてねえ。平らな山ならいいんだけど…[★★★]

 のび太青年は鼻水を垂らしながら、しずちゃんに冬山に行くか行かないかを問われ、「行きたいんだけど…。坂道によわくてねえ。たいらな山ならいいんでけど…」と相変わらず進歩しない姿を、ひみつ道具である『タイムテレビ』にさらしている。

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さむさに弱いんなら、どうして強くなろうと思わないんだ[★★]

 こたつに入っているドラえもんを見て、のび太は「さむさに弱いんなら、どうして強くなろうと思わないんだ」と、逆バージョンの激励をかましている。

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しあわせだなあ。ぼくだって[★★]

 「ぼくは幸せだなあ」というセリフは『小学五年生』197510月号の『いたわりロボット』という作品に登場している。

 

  加山雄三の大ヒット曲『きみといつまでも』に登場する名セリフである。この作品でも、スネ夫が機械で友だちを作ろうとしていたので、ドラえもんのいるのび太は自分を「しあわせだなあ」と深く感じている。

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きみといつまでも:作曲弾厚作(加山雄三のペンネーム)、作詞岩谷時子によるものである。

 

自信を持て! ぼくは世界一だと![★★★]

 のび太は「いちばんいけないのはじぶんなんかだめだと思いこむことだよ」と指摘した後、「自信を持て! ぼくは世界一だと!」考えろと、いつもと違ってドラえもんを叱咤激励している。

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しずかな場所にねそべって空行く雲をポカーンとながめていると、心がやすまるんだ[★★]

 のび太はいやなことがあって、一人になりたい時、決まって「学校の裏山」に登ることにしていた。「静かな場所に寝そべって空ゆく雲をポカーンとながめていると、心がやすまるんだ」という心境にすぐになった。

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しずちゃんと話していると、心がはればれするんだ[]

 のび太は、今日もテストが零点であったので、家へ帰るのは気が重かった。しかし、「しずちゃんと話していると、心がはればれするんだ」ということを思い出した。

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