てんとう虫コミックス短編第41巻(その11

ジャイ子のプロ魂(ジャイアン災害の身近な被害者)[★★]

 ジャイアンの玄関を開けると、「モワ~」とした不気味なにおいが漂ってきた。ジャイ子に言わせると、家の中で「お兄ちゃんが料理を作ってる」とのことである。ジャイ子は右手に絵筆を持ち、手ぬぐいで顔を覆っている。

 

最悪の環境下であるジャイアンの料理中もマンガを描いているが、なぜか丸いダンゴ鼻は手ぬぐいで完全に覆われていない。

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慰安旅行(仲良く旅行にも行く!)[]

 ジャイアンは、とうちゃんとかあちゃんが町内の慰安旅行で温泉に出かけているため、傍若無人の行動をとろうとしている。つまり、ジャイアンの歌と料理という最悪の組み合わせの犠牲者に、ドラえもんたちはまさになろうとしていた。

 

『深読みガイド』は「町内の安定した平和維持のためには、やはりかあちゃんが必要だ」と結論付けている。

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スペシャル料理[]

 ジャイアンの「スペシャル料理」は味噌で味を調え…、ジャム、たくあん、セミの抜け殻…などで作られている。

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ムク[★★]

 ジャイアンの家から出てきた「ムク」は「ヨロ…」と歩きながら、往来のど真ん中で「バタ」と倒れてしまった。

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ジャイアンディナーショウに準備したひみつ道具[★★:80/183]

【道具解説】 ジャイアンの歌を聴きながら、ジャイアン特製の料理を食べるという「ジャイアンディナーショー」に招待された、ドラえもんとのび太たちが用意したひみつ道具である。それらのひみつ道具とは、赤マムシドリンク、お医者さんごっこかばん、成田山のお札と耳栓であった。

 

なぜ、ジャイアンのディナーショウ対策に『赤マムシドリンク』と『成田山のお札』が有効なのかはよくわからない。両者はドラえもんの出したひみつ道具の中でも、ナンセンスの度合いはかなり高いアイテムである。

 

ジャイアンが自分の料理の味見をしたら、ひっくり返って、「ジャイアンのディナーショウ」は中止になった。参加を予定していたドラえもん、のび太、出木杉は土管のある広場で、三人手を取り合ってバンザイを叫んでいた。ドラが出す“つまらないもの”ベスト3のひとつである。

 

『深読みガイド』は「ジャイアンが主催予定だったディナーショウは、ジャイアンの歌を聞きながらジャイアンの手作りの料理を食べさせられる不幸のダブルヘッダーのようなイベントだった」と総括している。

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きまぐれカレンダー [★★]

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日射病[★★]

 暑い日に野球の練習があるので、のび太はドラえもんに「日射病にかかって死んじゃうよ」と訴えている。

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気まぐれカレンダー[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『気まぐれカレンダー』の日付けを、「カチ カチ カチ」と変えると、自由に月日を変えることができる。すると、その日付けにふさわしい気候にもなる。

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シーズンオフ[]

 きょうは二月でプロ野球でも「シーズンオフ」であるので、ジャイアンひきいるジャイアンズの野球の練習も解散となった。

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