てんとう虫コミックス短編第25巻(その17

これまでずっと甘えたりわがままいったり…、それなのにわたしのほうは、パパやママになんにもしてあげられなかったわ。とんでもない。きみはぼくにすばらしいおくり物を残していってくれるんだよ[★★]

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おくり物? わたしが? そう。数えきれないほどのね。最初のおくり物はきみがうまれてきてくれたことだ[★★★]

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午前三時ごろだったよ。きみの産声が天使のラッパみたいにきこえた。あんなに美しい音楽はきいたことがない[★★★]

 しずちゃんのパパはしんみりと、「午前三時ごろだったよ。きみの産声が天使のラッパみたいにきこえた。あんなに美しい音楽はきいたことがない」と語った。 

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病院をでたとき、かすかに東の空が白んではいたが、頭の上はまだ一面の星空だった[★★★]

 しずちゃんが生まれた日に、パパは「病院をでたとき、かすかに東の空が白んではいたが、頭の上はまだ一面の星空だった」ときわめて詩的に表現している。

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この広い宇宙の片すみに、ぼくの血をうけついだ生命がいま、うまれたんだ。そう思うとむやみに感動しちゃって。涙が止まらなかった[★★★]

 しずちゃんのパパは「この広い宇宙の片すみに、ぼくの血をうけついだ生命がいま、うまれたんだ」「そう思うとむやみに感動しちゃって」「涙が止まらなかった」と述懐している。

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それからの毎日、楽しかった日、みちたりた日びの思い出こそ、きみからの最高のおくり物だったんだよ[★★★]

 しずちゃんはパパの未来を心配したが、パパは「みちたりた日びの思い出こそ、きみからの最高のおくり物だったんだよ」と、しずちゃんの杞憂を吹っ飛ばしている。

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少しぐらいさびしくても、思い出があたためてくれるさ[★★★]

 しずちゃんのパパは「少しぐらいさびしくても、思い出があたためてくれるさ」「そんなこと気にかけなくていいんだよ」と自分の将来を楽観視している。

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あたし……、不安なの。うまくやっていけるかしら。やれるとも。のび太くんを信じなさい。やれるとも。のび太くんを信じなさい。のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ[★★★]

 しずちゃんの「あたし……、不安なの。うまくやっていけるかしら」の結婚前の心境に対して、パパは「やれるとも」「のび太くんを信じなさい」「のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ」と断言している。

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あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ[★★★]

 しずちゃんのパパはドラえもんマンガ史上最も魅力ある場面を演出し、歴史に残る名言を連発している。

 

結婚に不安を抱くしずちゃんに、まず、「のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ」と断言した後、「人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ」とのび太の最大の長所をズバリ言いきっている。

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あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね[★★★]

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かれなら、まちがいなくきみを幸せにしてくれるとぼくは信じているよ[★★]

 しずちゃんが生まれた日に、パパは病院を出た時、「かすかに東の空が白んではいたが、頭の上はまだ一面の星空だった」ときわめて詩的に表現している。

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