てんとう虫コミックス短編第18巻(その18)
タンポポ空を行く [★★★]
[A18176・S19028・077906:01]
タンポポ[★★]
去年カブトムシを飼っていたガラスばちの中に、どこかからか飛んできた「タンポポ」の種が芽を出していた。のび太がそのタンポポを捨てようとしたので、ドラえもんが花の命の大切さをこんこんと説明した。
さらに、ドラえもんは「草一本、虫一匹にでも、愛する心を失ってはならない。そうすれば自然と心がかよいあってゆたかな人間性が…」という、とても格調の高い話をし出した。のび太にはチンプンカンプンであったけれども。
[A18177:05211]
童話の世界[★]
ひみつ道具である『ファンタグラス』を掛けると植物や動物が笑ったり、泣いたりする、「童話の世界」を体験することができる。
[A18178:0901]
ファンタグラス[★★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『ファンタグラス』を掛けると、植物も動物も感情を持った人間みたいに見えるようになる。
[A18178:02174]
タンポポ(人物)[★★]
のび太がひみつ道具である『ファンタグラス』を掛けて「タンポポ」を見ると、震えながら泣いている姿を見ることができるが、はずすとただのタンポポに見えた。
[A18179:05211/232]
野良猫のクロの友だち(クロクロニクル)[★★★]
「野良猫のクロ」は珍しく仲間の真っ白いネコと屋根の上から、のび太の行動をじっと観察していた。さすがに、真っ白いネコはクロの仲間だけあって、野性味たっぷりで、とても精悍な顔つきをしたネコである。
『深読みガイド』は「町内の乱暴者のクロと対等に付き合える存在はまれなのだろう」と分析している。
[A18180:05221]
それはいけないわ。にが手なら、なおさら、ぶつかっていかなくちゃ[★★★]
のび太がひみつ道具である『ファンタグラス』をかけて、タンポポを見ていた時、スネ夫たちが野球を誘いにきた。のび太が「負けたらぼくのせいにするんだろ。行くもんか」と心の中で思った。
すると、タンポポは「それはいけないわ。にが手なら、なおさら、ぶつかっていかなくちゃ」とアドバイスしてくれた。
[A18182:04114]
助けを求めるタンポポ(タンポポを守る)[★★]
「ビュゴオ」と風の強い晩、のび太がひみつ道具である『ファンタグラス』を掛けると、外で、タンポポが「ちぎれそう。だれかたすけて」と叫んでいた。
パジャマ姿ののび太は植木鉢をタンポポに被せて、「ビュウ ビュウ」吹く風に飛ばされないように、しっかりと押さえつけて守っていた。
[A18183:05211]
いよいよだね。いよいよね[★★]
タンポポの子どもたちも、広い世界へ飛び出してきれいな花を咲かすときを迎えた。のび太が「いよいよだね」と尋ねると、タンポポの子どもも「いよいよね」と答えている。
[A18186:04064;05211]
勇気を出さなくちゃだめ! みんなにできることがどうしてできないの[★★★]
ひとりいやだいやだと駄々をこねているタンポポの子に対して、タンポポのママは「勇気を出さなくちゃだめ! みんなにできることがどうしてできないの」と励ましている。
[A18186:04084]
どこへ行くつもり? わかんないけど……、だけできっと、どこかできれいな花をさかせるよ[★★★]
意を決して、「ソヨ ソヨ」吹く風に乗って飛び出したタンポポの子は、のび太の「どこへ行くつもり?」の質問に、「わかんないけど……、だけどきっと、どこかできれいな花をさかせるよ」と元気に答えている。
[A18191:04060/085]