てんとう虫コミックス短編第18巻(その18

タンポポ空を行く [★★★]

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タンポポ[★★]

 去年カブトムシを飼っていたガラスばちの中に、どこかからか飛んできた「タンポポ」の種が芽を出していた。のび太がそのタンポポを捨てようとしたので、ドラえもんが花の命の大切さをこんこんと説明した。

 

さらに、ドラえもんは「草一本、虫一匹にでも、愛する心を失ってはならない。そうすれば自然と心がかよいあってゆたかな人間性が…」という、とても格調の高い話をし出した。のび太にはチンプンカンプンであったけれども。

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童話の世界[]

 ひみつ道具である『ファンタグラス』を掛けると植物や動物が笑ったり、泣いたりする、「童話の世界」を体験することができる。

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ファンタグラス[★★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『ファンタグラス』を掛けると、植物も動物も感情を持った人間みたいに見えるようになる。

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タンポポ(人物)[★★]

 のび太がひみつ道具である『ファンタグラス』を掛けて「タンポポ」を見ると、震えながら泣いている姿を見ることができるが、はずすとただのタンポポに見えた。

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野良猫のクロの友だち(クロクロニクル)[★★★]

 「野良猫のクロ」は珍しく仲間の真っ白いネコと屋根の上から、のび太の行動をじっと観察していた。さすがに、真っ白いネコはクロの仲間だけあって、野性味たっぷりで、とても精悍な顔つきをしたネコである。

 

『深読みガイド』は「町内の乱暴者のクロと対等に付き合える存在はまれなのだろう」と分析している。

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それはいけないわ。にが手なら、なおさら、ぶつかっていかなくちゃ[★★★]

 のび太がひみつ道具である『ファンタグラス』をかけて、タンポポを見ていた時、スネ夫たちが野球を誘いにきた。のび太が「負けたらぼくのせいにするんだろ。行くもんか」と心の中で思った。

 

すると、タンポポは「それはいけないわ。にが手なら、なおさら、ぶつかっていかなくちゃ」とアドバイスしてくれた。

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助けを求めるタンポポ(タンポポを守る)[★★]

 「ビュゴオ」と風の強い晩、のび太がひみつ道具である『ファンタグラス』を掛けると、外で、タンポポが「ちぎれそう。だれかたすけて」と叫んでいた。

 

パジャマ姿ののび太は植木鉢をタンポポに被せて、「ビュウ ビュウ」吹く風に飛ばされないように、しっかりと押さえつけて守っていた。

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いよいよだね。いよいよね[★★]

 タンポポの子どもたちも、広い世界へ飛び出してきれいな花を咲かすときを迎えた。のび太が「いよいよだね」と尋ねると、タンポポの子どもも「いよいよね」と答えている。

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勇気を出さなくちゃだめ! みんなにできることがどうしてできないの[★★★]

 ひとりいやだいやだと駄々をこねているタンポポの子に対して、タンポポのママは「勇気を出さなくちゃだめ! みんなにできることがどうしてできないの」と励ましている。

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どこへ行くつもり? わかんないけど……、だけできっと、どこかできれいな花をさかせるよ[★★★]

 意を決して、「ソヨ ソヨ」吹く風に乗って飛び出したタンポポの子は、のび太の「どこへ行くつもり?」の質問に、「わかんないけど……、だけどきっと、どこかできれいな花をさかせるよ」と元気に答えている。

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