てんとう虫コミックス短編第17巻(その6

空であそんじゃあぶないよ[★★]

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運動神経ゼロ[★★]

 ドラえもんはハングライダーで、ひとり空中飛翔を楽しんでいた。のび太に見つかると、「あぶないスポーツだし、きみは運動神経ゼロだし」と弁解にこれ努めている。

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空のレジャー三点セット[]

【道具解説】 ひみつ道具である『空のレジャー三点セット』は、ハングライダー、熱気球、スカイダイビングの三つで構成されている。ハングライダーは小さくても、浮かぶ力は本物と変わらない。

 

火を点けた熱気球を片手に持つと、持った人は急激に上昇する。そして、上空で火を消すと、ハングラーダーは風を切って滑空するようになる。

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ゲイラカイト[★★★]

 のび太はハングライダーがあまりにも小さくて、「ゲイラカイト」に非常によく似ているのでびっくりしている。

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ゲイラカイト」は1974年アメリカからやって来た垂直に上がる凧である。これまでの日本の凧には見られない「三角形型で尻尾のない」斬新なスタイルで登場し、一時期日本の空と電線を席巻した怪物とまで言われたスゴイ凧である。

 

パラシュート[★★]

 のび太の乗ったハングライダーがバランスを失って、「スウ」と落下した時、途中で「パッ」と「パラシュート」が開いた。

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強烈な息[]

 ハングライダーに乗ったのび太が、建物にぶつかりそうになったので、ドラえもんは「強烈な息」を「フウ」と吹いて、ぶつかるのを防いでいる。

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タッチ手ぶくろ[]

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タッチ手袋[★★]

【道具解説】 何か問題があるような場合、ひみつ道具である『タッチ手袋』をはめて相手にタッチすると、タッチされた人がその問題を引き受けてくれる。

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盗み食い[]

 ドラえもんがドラ焼きを「盗み食い」したあと、『タッチ手袋』でのび太にタッチすると、のび太が盗み食いの責任を取ることになった。

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家庭教師(頭のよい男性には弱い)[★★★]

 しずちゃんは往来でとても親しげで楽しそうに、仲のいい「家庭教師」から宿題の問題を教えてもらっていた。

 

それを見たのび太はひみつ道具の『タッチ手袋』で、家庭教師にタッチして、立場を入れ替えている。知性派のしずちゃんは家庭教師のように、頭がよくて、年上の男性に、魅力を感ずるタイプである。

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あべこべ惑星[★★★]

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りこうになりたい[★★★]

 のび太は机の上に座り、窓の外に、釣りざおに短冊を吊るしていた。その短冊には、ストレートに「りこうになりたい」と書かれてあった。

 

のび太が七夕飾りを作ろうとしたが、竹がないため釣りざおに短冊を吊るして、祈りをささげていたという話に、ドラえもんは「あほらしいというか、いじらしいというか…」とても複雑な心境になった。

 

ドラえもんが「よしよし、お星さまはきっと聞いてくださるよ」と慰めると、のび太は「わかってくれるのはドラえもんだけだ」と大粒な涙を流しながら、ドラえもんの手をぎゅっと握りしめている。この件ひとつとっても、ドラえもんのミッションがいかに大変か、分かるというものである。

 

『深読みガイド』は「ドラのあしらいにも気づかない姿がますます哀れ」と結んでいる。

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