てんとう虫コミックス短編第11巻(その15

ジャイアンの心の友[★★]

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心の友よ!![★★★]

 ドラえもん作品で、「心の友よ!!」は、ジャイアンが男気を感ずるようなアシストを受けた時に発するフレーズで、実に24作品にも登場している。ジャイアンの口癖にもなっている最も有名なフレーズである。

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いじわるされるたびにしんせつにしてやったらどうだろう(ジャイアンは女の子っぽい!![★★]

 今日もジャイアンにのび太はいじめられ、泣いて帰宅した。あまりにも頻繁に続くので、ドラえもんは「いじわるされるたびにしんせつにしてやったらどうだろう」という考えにしたがって、ひみつ道具の『レコード製作機』を使って、ジャイアンの歌『乙女の愛の夢』を製作・販売することにした。

 

素晴らしいレコードができあがったので、のび太はジャイアンから「今からおまえは、おれの親友だ! 心の友だ!」と涙を流し、両手を「ガッシ」と握って感謝された。

 

『深読みガイド』は、「乙女の愛の夢」というタイトルを構成する三つのキーワードが、「どれも的を外さず乙女街道ド真ん中!」と絶賛している。さらに、「ジャイアンは自分の願望のためにのみ、ひみつ道具を使う」と指摘している。

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ノビタレコード[★★]

 「ノビタレコード」の第一作のジャケットには、(作詞・作曲・歌)剛田武による『乙女の愛の夢』と印刷されていた。

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「ノビタレコード」は「のび太」のパロディ版である。

 

レコード製作機[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『レコード製作機』を使うと、レコードを製作し、レコードのコピーやジャケットも作ることが可能である。ノビタレコードの最初の曲は剛田武の歌う、『乙女の愛の夢』というロマンチックなものであった。

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今からおまえは、おれの親友だ! 心の友だ![★★★]

 のび太が『レコード製作機』を使って、ジャイアンのレコード盤『乙女の愛の夢』を制作し、その上、きれいなジャケットも作ったので、ジャイアンは「今からおまえは、おれの親友だ! 心の友だ!」と感激し、家路に向かうのび太に対して、白いハンカチを振っている。

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あまくせつなくうたいあげて[★★★]

 ジャイアンは壁にポスターを貼って、その前で、自分の記念すべきファーストシングルを直接販売していた。力作のポスターには、「大型新人あらわれる!! 『乙女の愛の夢』 剛田武があまくせつなくうたいあげて…ヒット中!!」と書かれていた。

 

そのため、『深読みガイド』はジャイアンの歌の趣味をムーディー系と分析している。ジャイアンの歌う姿もとても上手に描かれているため、ジャイ子が書いたポスターであるかもしれない。後々、強引に売りつけられて、近所の子どもたちは大迷惑することになる。

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NHKの紅白出場[★★]

 ジャイアンにとって、将来の夢のひとつは歌手として『NHKの紅白出場』することであった。

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心の友よ、きょうだいよ。このぶんだとNHKの紅白出場も、ゆめじゃない[★★★]

 ジャイアンは町の家々から、自分の歌が聞こえてくるので、のび太に対して、「心の友よ、きょうだいよ。このぶんだとNHKの紅白出場も、ゆめじゃない」と涙を流しながら、報告している。

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