ドラえもん短編第4巻(その8)
ドラやきで買収(友情だってほしい・のび太以外がひみつ道具を使うと?)[★★★]
ドラえもんはスネ夫からドラやきをごちそうになり、ぼくのうちのロボットになって欲しいと頼まれた。
ドラえもんはのび太に「ドラやきなんかにつられて、のび太くんをうらぎるようなぼくじゃない」と大見得を切っている。しかし、次の日に、スネ夫からのび太のママに、ドラえもんはドラ焼を20個も食べたという電話がかかってきた。
ドラえもんがスネ夫に抗議に行くと、スネ夫から「ぼくのロボットにならないのなら、ドラやき返せ」と逆に言われてしまった。お金もないので、ドラえもんはひみつ道具である『友情カプセル』と『コントローラー』を貸す羽目になった。
スネ夫の親友となったドラえもんはスネ夫から「そのうるさいやつをなぐれ」と命令され、「スネ夫くんがそういうなら」と言いながら、のび太の頭を殴ってタンコブを作っている。のび太は顔を真っ赤にし、その上、涙を流し、「キショオ」と叫んでいる。
『深読みガイド』は「スネ夫にとってひみつ道具は、独裁者になるためのアイテムなのだ。タチの悪さはジャイアンをしのぐほど?」と総括している。
[A04091:05043/185]
友情カプセルとコントローラー[★★:185]
【道具解説】 ひみつ道具である『友情カプセル』を相手の体に付けて、『コントローラー』で操作すると、「相手は、きみにはげしい友情を感じ、きみのためを思って、いっしょうけんめいになる」という代物である。
[A04091:02308]
しあわせだなあ。ぼくだって[★★★]
「ぼくは幸せだなあ」というセリフは『小学五年生』1975年10月号の『いたわりロボット』の作品に登場している。加山雄三の大ヒット曲『きみといつまでも』に登場する名セリフである。
この作品でも、スネ夫が機械で友だちを作ろうとしていたので、ドラえもんのいるのび太は自分を「しあわせだなあ」と深く感じている。
[A04091:04104]
『きみといつまでも』は作曲弾厚作(加山雄三のペンネーム)、作詞岩谷時子によるものである。
キショオ[★★]
『友情カプセル』でスネ夫の親友となったドラえもんは、スネ夫から「そのうるさいやつをなぐれ」と命令され、「スネ夫くんがそういうなら」と言いながら、のび太の頭を殴ってタンコブを作っている。
のび太は顔を真っ赤にし、その上、涙を流しながら「キショオ」と叫んでいる。
[A04092:05]
ゲンコツピストル(パンチガン)[★]
【道具解説】 『ゲンコツピストル(パンチガン)』は、ひみつ道具の『友情カプセル』でスネ夫の強い味方になったドラえもんが、ジャイアンの暴力からスネ夫を救い出すために用いたひみつ道具である。
[A04093:02]
首輪をはずすドラえもん[★★★]
のび太にひみつ道具の『友情カプセル』を体に付けていると注意されたので、ドラえもんは首輪を外して、首輪の下や鈴の中をチェックしている。比較的簡単に首輪や首輪から鈴を外すことができるが、どうすれば外すことができるかはっきりしない。
『深読みガイド』は首輪を「ふだんは結んでいるのか、マジックテープ式なのか?」といった疑問を提起している。
[A04095:05059]