ドラえもん短編第3巻(その6

うそつ機[★★]

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のび太が四月一日にジャイアンをからかう[★★★]

 のび太が、しずちゃんはジャイアンのことを「男らしくて、ハンサムで、すてきだわあって」と話していたと告げると、ジャイアンは顔を赤くして、「ムフフ ウフフ」とうなずきながら、「や、やっと、おれのねうちがわかったか」と答えた。しかし、今日は四月一日であった。

 

『深読みガイド』は「鼻水と汗と鼻息を飛ばしながら『ムフフムフフ』」と喜んでいるジャイアンの姿を活写している。

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うそつ機[★★:201]

【道具解説】 ひみつ道具である『うそつ機』を口にかぶせて、うそをつくと「どんなでたらめでも、本気にされる」代物である。もうひとつのよく似たひみつ道具である『ソノウソホント』も、口に付けてうそをつくとほんとになる。

 

『深読みガイド』は両者とも「名前は異なるが、形状も効用も似通ったひみつ道具。ほとんど性能に差のない道具だが、商品名は全く異なるため、メーカーの違いによる類似商品?」と解説している。

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火星人[★★]

 のび太は『うそつ機』を口にかぶせて、往来で通行人に対して、「火星人がせめてきたぞう」と叫んでいた。

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四月バカ[★★]

 のび太が次から次へとするいたずらに対して、ドラえもんは「いくら四月バカでもやりすぎだ」と止めに入っている。

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四月バカ」とは、四月一日の午前中に軽いうそをついて人をかついでも許されるという風習のことであり、もともと、欧米の習慣であった。

 

スーパーダン[★★]

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くじ引き[]

 スネ夫の提案で、「くじ引き」でジャイアンにやっつけてもらう悪者を決めることになった。くじ引きに当たったのは当然のび太であった。

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空気銃[★★]

 スーパーダンは「空気銃」の弾ぐらいであれば、はね返すことができる強さを備えている。

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空気銃」とは、圧縮空気の圧力を利用して弾丸を発射する銃のことである。

 

スーパーダンごっこに使う風呂敷[★★]

【道具解説】 ひみつ道具である『スーパーダンごっこに使う風呂敷』は、未来の子どもたちがスーパーダンごっこに使う道具である。オモチャであるけれども、空を飛んだり、空気銃の弾をはね返したり、目はレントゲンみたいに物を通して見ることもできる。

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「スーパーダン」は「スーパーマン」のパロディ版である。

 

レントゲン[★★]

 『スーパーダンごっこに使う風呂敷』でスーパーダンになった人の目は、「レントゲン」みたいに物を通してみることができる。

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世界の平和[★★]

 『スーパーダンごっこに使う風呂敷』でスーパーダンになったのび太は、「ぼくは世界の平和のため、悪者と戦いつづけるのだ!」と宣言している。

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野良猫のクロ(夕食どきの悪魔!)[★★:221]

 憎たらしい顔で、魚をくわえて逃げる「野良猫のクロ」は、今日もすりこぎを持った主婦に「ドロボー」と追い掛けられている。

 

『深読みガイド』は「してやったりという表情は、ドロボーネコにふさわしく本当に憎たらしい」と描写している。

 

屋根の上に逃げた、野良猫のクロは奪った魚を前にして、ひみつ道具の『スーパーダンごっこに使う風呂敷』を付けて追い掛けるのび太に対しても、積極果敢に「フーッ」と威嚇している。そして、のび太の「風呂敷」を奪って、空中に逃げていくことに成功している。

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