ドラえもん短編第3巻(その2

フニャコフニャ夫[★★★]

 「フニャコフニャ夫」は人気抜群のマンガ作家である。あまりにもたくさんの連載を抱えているため、終始アイディアに悩み苦しんでいる。

 

  たくさんの雑誌社からの原稿催促により、「フニャコフニャ夫」は顔を真っ赤にして、机のわきで大の字になってぶっ倒れてしまった。その際、ベレー帽も脱げ、頭は禿げ、頭頂部に一本の髪の毛を残していることが明らかになった。

 

ドラえもんは「フニャコフニャ夫」を寝かしつけ、「きみ、その雑誌を見てかきうつしてくれ」と頼まれたので、「ぼくのうつしたまんががのって、この雑誌がでるとすると…、まんがのほんとうの作者は、だれだろう」と疑問を抱きながら、ベレー帽を被って写し始め出した。

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「フニャコフニャ夫」は「藤子不二雄」のパロディ版である。

 

いつも編集者が待機[★★]

 フニャコ家の階段には、今日も原稿待ちで「イラ イラ」している「少年ザンネン」、「少年キャベジン」、「少年ヨンデー」、「少年チャンピオン」、「少年ジャブン」の編集者が待機していた。

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マンガの編集者[★★]

 『ライオン仮面』の原稿をもらおうとしている、パンチパーマの「マンガ編集者」が、ドラえもんを控え室で見つけ、「おたく、どこの編集者?」と尋ねている。

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どうもアイディアがねえ…(いつもネタに苦しむ先生)[★★]

 フニャコフニャ夫は『少年ザンネン』に、『ライオン仮面』の連載を書いている。少年ザンネンの編集者が原稿を催促した。

 すると、フニャコ氏は「どうも、アイディアがねえ…。あれからどうしてたすけたらいいか、けんとうもつかん」と他人事のように言うので、編集者は「そんなこと、始めに考えておくべきだ」と詰め寄ったので、「あのとき、きみがせきたてたからだ」と応酬し、口げんかになってしまった。

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「少年ザンネン」は「週刊少年サンデー」のパロディ版である。

 

なんでも百科[]

 ドラえもんが読んでいた『少年ザンネン』の裏表紙には、『なんでも百科』予約受付中の広告が掲載されている。

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オシン仮面[★★]

 ドラえもんは『タイムマシン』に乗って、まだ発売されていない『ライオン仮面』の登場する雑誌を読むことができた。ドラえもんは町内の子どもたちを土管のある広場に集めて、ライオン仮面のその後を話している。

 

次号の十月号では、ライオン仮面の弟である『オシン仮面』が登場して、「苦心の結果、くらやみ団の本部をつきとめ…、乗りこんでいく!」というものであった。しかし、オシン仮面もくらやみ団に捕まり、縄で吊され、光線銃の攻撃を受けて、「グエーッ」と絶叫している。

 

『深読みガイド』は「アイディアに苦しみ、場当たり的な展開になっている」と解説している。

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オカメ仮面[2]

 『少年ザンネン』の十一月号では、オシン仮面のいとこである『オカメ仮面』が登場して活躍することになる。

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FUJIKO[★★★]

 フニャコ先生に今度出るマンガをみんな買ってきて欲しいと頼まれたドラえもんは、『タイムマシン』に乗って未来の本屋に買いに出掛けた。ドラえもんは本屋から『タケコプター』に乗って帰る途中、両手で「FUJIKO」のロゴの入った紙袋を下げて空中を飛んでいる。

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FUJIKO」は「藤子不二雄」のパロディ版である。