のび太の宇宙開拓史Ⅳの2[★★★]

[初出誌] 『のび太の宇宙開拓史』、「月刊コロコロコミック」198012月号、24頁、121コマ

[単行本]  『のび太の宇宙開拓史』、「てんとう虫コミックス 大長編ドラえもん VOL.2」昭和59325日 初版第1刷発行、27頁、135コマ

[大全集] 『のび太の宇宙開拓史』、「藤子・F・不二雄大全集 大長編ドラえもん 12010929日 初版第1刷発行、27頁、135コマ

 

 

 [梗概] ロップルくんの家では、のび太やドラえもんの大活躍が話題になった。みんなからもこんな強い味方がいれば、ガルタイト鉱業も手を出すこともできないので、コーヤコーヤの開拓も順調に進むでしょうと、夜遅くまで楽しげな会話がはずんだ。

 

 ひとまず、ロップルくんとチャミーとクレムちゃんに送られて、地球に帰ることになった。ガルタイト鉱業では、主任から用心棒のノッポとデブが「なんてざまだっ」と怒鳴られていた。

 

 のび太は「スーパーマン!!」になったと喜んでいたが、ドラえもんから重力の小さい世界では、たとえのび太でもスーパーマンになれると指摘されていた。

 

 次の日も、ドラえもんとのび太はコーヤコーヤ星の開拓に出かけ、仕事が終わってから、クレムちゃんからおいしいケーキをごちそうになった。ドラえもんがドラ焼きを出すと、特に、チャミーから、「オイシイイ!!」と大歓迎された。

 

 タマゴ鳥は北の山の中にある岩の間に巣を作っているが、ガルタイト鉱業が掘り崩しているので、絶滅の危機に瀕していた。ドラえもんはその話を聞いてひみつ道具『万能巣箱』を取り出し、木々にたくさんの巣箱を設置すると、タマゴ鳥がやってきて中に入るようになった。

 

 ガルタイト鉱業の用心棒が「キャホーッ ホーッ ホーッ」と叫び声をあげ、ピストルを「ボボ ボウ」とぶっ放し、ナメクジ狩りを始めだしたので、カモランさんの畑の作物はめちゃめちゃになってしまった。

 

 カモランさんが抗議すると、投げ縄でつかまえられ、バッハローに乗った用心棒にすごい勢いで引っ張られることになった。そこへ、タケコプターでやって来たドラえもんとのび太は用心棒をドラえもんは素手で、のび太はロップルくんからもらったショックガンで「ズバン ズバ」と蹴散らしている。

 

 地球に戻ると、スーパーマンになったつもりののび太は飛び越そうとして鉄条網にひかかって「ドタン」と倒れ、犬に「ワグ」とかまれ、自動車に泥水をぶっかけられ、ママから0点のテストで「ガミ ガミ ガミ」とお説教を受ける有様であった。

 

 地球ではろくなことがないので、のび太がコーヤコーヤ星へ行くと、みんなから大歓迎された。みんなで出かけると、作物はグンナリし、ウオガエルは川で苦しがっていた。川に沿ってそうした状況になっていたので、川上て調べてみると、ガルタイト鉱業が「ドボ ドボ」と川に毒を流していることをつきとめた。

 

 監視していた用心棒が二人に気づいたので、スーパーマン対策に、とくに装備したウルトラスーパー砲を「ガカ… ビビビ」と発射してきた。

 

 最初は全く手が出なかったけれども、ひみつ道具『ヒラリマント』で光線をかわし、のび太は足蹴りで「ズガン」と攻撃し、ドラえもんは素手で「ガツン」と攻撃したが、おそろしく頑丈にできていたので、作戦を変えることにした。

 

 ドラえもんたちはウルトラスーパー砲を誘導し、巨大な岩石をその上に落下させて、「グシャ」と破壊することに成功した。ガルタイト鉱業の主任は度重なる敗退により、本社に強力な応援を頼んでいた。そうなればスーパーマンなど…」と楽観視していた。