インスタントロボット[★★]
[初出誌] 『インスタントロボット』、「てれびくん」1982年7月号、11頁、86コマ
[単行本] 『インスタントロボット』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第29巻」1984年1月25日 初版第1刷発行、11頁、86コマ
[大全集] 『インスタントロボット』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 19」2012年6月30日 初版第1刷発行、11頁、86コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] ドラえもんが出掛ける用事があったが、のび太をどうしても信用することができなかったので、ひみつ道具『インスタントロボット』で身代わりを作っている。ドラえもんの脳をコピーしたロボットであるので、本物のドラえもんのように厳しく勉強をやるように催促している。
ドラえもんロボットがあまりうるさいので、びっくり箱からネズミを出して、部屋から追い出し、早速、のび太は自分の身代わりロボットを作った。
身代わりロボットも昼寝は得意であったけれども、宿題の算数はあやしいところがあったので、出木杉の脳をうつさせてもらうことにした。宿題をあっという間に終え、あすの予習もバッチリやってくれた。
ママから庭の草取りをするように言われたので、ドカンのある広場で遊んでいた、ジャイアン、スネ夫、しずちゃんにもロボットになってもらった。合計五人のロボットで庭の草むしりをすることになった。ママからガラスふき、廊下のぞうきんがけ、靴磨きなどを引き受け、前もってこづかいをもらうことができた。
冬河堂でケーキなどを買い、マンガを読みながらゆっくり食べようと思って、家に帰ると、のび太ロボットは昼寝、しずちゃんロボットは「ぴちゃ…ぴちゃ…」とお風呂に入っていた。ジャイアンロボットは庭で「ボカ ボカ」とケンカをしていた。スネ夫ロボットはジャイアンとスネ夫を草むしりをしている野比家の庭に案内している。
ジャイアンにつかまったのび太は暴力をふるわれ、ダウン寸前で戻ってくると、庭にはロボットがひとりもいなくなっていた。腹を立てたドラえもんが「しまっちゃったよ! ろくなことに、使わないんだもの」とのび太を叱っていた。
そこへ、ママがやってきて、「ちっとも草がむしってないじゃないの!! それから、ぞうきんがけとガラスふき、くつみがき…」と厳しく注意された。
[S1939・A2903・078207]