ユニコーンにのった [★★★]
[初出誌] 『空想動物サファリパーク』、「てれびくん」1981年12月号、12頁、74コマ
[単行本] 『ユニコーンにのった』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第26巻」1983年1月25日 初版第1刷発行、14頁、83コマ
[大全集] 『ユニコーンにのった』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 19」2012年6月30日 初版第1刷発行、14頁、83コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『空想動物サファリパーク』が『ユニコーンにのった』に変更
「みたことのない景色だわ」、「アフリカじゃないことはたしかだね」コマ挿入[39(2)]
「チリリン チリ チリリリン」コマ挿入[41(4)]
「ゴボ ゴボ ゴボ」コマ挿入[43(7)]
「文字なし」コマ挿入[44(4)]
「あっ」コマ削除[157(3)]
「文字なし」コマ挿入[45(1)]
「ビビ」が「ガビーン」に変更[45(2)]
「クニャ~」コマ挿入[45(3)]
「池へ帰ってろ!!」コマ挿入[45(5)]
「文字なし」コマ挿入[45(6)]
「そうじゃない、人間の作った動物ってむかしからいるだろ? たとえばイノシシからブタを作り、ヒブナから金魚を……」コマ挿入[46(4)]
「つくった? じゃ、やっぱりロボットなの?」コマ削除[159(1)]
「ちがうよ。本物の動物の遺伝子に手をくわえてつくったんだ。とえば人魚はジュゴンからつくりだした。妖精はちょうから。ユニコーンは馬と山羊をくみ合わせて…」が「いまは遺伝子に手をくわえてかんたんに作れるんだ。人魚はジュゴンから作りだし、妖精はチョウから…、ユニコーンはウマとヤギをくみあわせて…」に変更[46(5)]
「ウーンムニャムニャ……」コマ挿入[47(1)]
「あの動物たち、やっぱり作ったんですって」コマ挿入[47(3)]
「ロボットがいた!!」が「それみろそれみろ、やっぱりロボットだ」に変更[47(4)]
「いやそうじゃなくて……」挿入[47(5)]
[梗概] しずちゃんの描いたユニコーンを、のび太は角のはえた馬だと言ってスネ夫やしずちゃんに笑われてしまった。のび太は顔を赤らめて、「ぼくになついたユニコーンがいてね。いつものりまわして、遊んだもんだ」とでまかせを言ってしまった。
スネ夫が乗ってみたいなと言うので、のび太は「アフリカに行ったとき乗ったので、ドラえもんに頼んでやる」と約束した。スネ夫から「きっとか!? げんこつ百ぱつかけるか!!」に対して、のび太も「くどいなあ、かけるよ」と応じている。しずちゃんから「ユニコーンは空想の動物よ。世界のどこにも、過去にも未来にもいないよ」と言われた。
玄関前で、のび太が「あ~、思いだした。ドラえもん、いるすだよ」というと、ドラえもんが庭先から、「やあ、遊びに来たの。いらっしゃい」とふたりを家に招き入れてしまった。
のび太がこっそり、「ユニコーンにのりたいなんて、いうんだよ」と告げると、ドラえもんはあっさり、舌をペロリと出しながら、「いいとも」とひみつ道具『サファリクラフト』を出している。
このクラフトは三人乗りであったので、みんなでくじをひくと、スネ夫がはずれてしまった。「ウルル…」とクラフトが出掛けるとき、スネ夫は「ドン」と、ドラえもんを押しのけて出発してしまった。
操縦がよくわからないので、見たこともない世界へ「ドカーン」と不時着してしまった。遠くの方から、「カッポ カッポ カッポ カッポ」とやってきて、三人の目の前で、「メヒヒヒーン」といななく、角のはえたユニコーンが現れた。
スネ夫にはどうしても信じられないので、特撮映画のぬいぐるみであると疑ったり、ユメであるから、思いっきりなぐって目を覚まさしてほしいとまで頼んでいた。スネ夫はユニコーンに「ボカ」と遠くの方へ蹴り飛ばされてしまった。
のび太としずちゃんがユニコーンに乗って、スネ夫を探しに出掛けると、「チリリン」と三匹の妖精が飛んできたので、男の子を知らないかと尋ねると、あっちのほうと指をさして教えてくれた。
湖の中で、スネ夫が「助けてえ!!」と叫んでいたので、のび太は湖の飛び込んだ。すると、しずちゃんから泳げるのと言われたので、「だまっててくればよかったのに」と叫んで「ゴボ ゴボ」と溺れだした。溺れているふたりを人魚姫が助けてくれた。
スネ夫がロボットだと騒いでいると、人魚は湖に飛び込み、ユニコーンは「メヒヒヒーン」といななきだした。すると、湖で「ゴボ ゴボゴボ」とした後に、巨大な竜が現れ、三人を追いかけてきた。スネ夫は恐ろしさのあまり気絶し、危うく食べられそうになったとき、竜は「ガビーン」と管理人の攻撃を受けて、「クニャ~」とのびてしまった。
管理人といっしょにクラフトから降りてきたドラえもんは「ここは、二十二世紀の空想動物サファリパークである」と教えてくれた。空想の動物を遺伝子操作をしながら人工的に作り出していた。例えば、人魚はジュゴンから、妖精はチョウから、ユニコーンはウマとヤギを組み合わせて作り出していた。
気絶していたスネ夫が目覚めると、しずちゃんがスネ夫に、「あの動物たち、やっぱり作ったんですって」と教えた。すると、スネ夫はやっぱりロボットだと信じて、ユニコーンのボタンを見つけてやると言いながら、いろんなところを探ってみた。
しばらくすると、ユニコーンの「フカ フカ」の大きなウンチが頭にかぶさったので、スネ夫も納得せざるを得なかった。
[S1932・A2604・078112]