しずめ玉でスッキリ [★★]
[初出誌] 『しずみ玉』、「てれびくん」1981年2月号、11頁、71コマ
[単行本] 『しずめ玉でスッキリ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第24巻」1982年4月25日 初版第1刷発行、12頁、78コマ
[大全集] 『しずめ玉でスッキリ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 19」2012年6月30日 初版第1刷発行、12頁、78コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『しずみ玉』が『しずめ玉でスッキリ』に変更
「ズブ ズブ」コマ挿入[93(3)]
「ズブ ズブ」コマ挿入[93(4)]
「あらいやだ」、「まっくらになっちゃった」コマ挿入[93(5)]
「ドラえもん!!」、「ジャイアンの家が」コマ挿入[94(4)]
「まだしずめたままだった」コマ挿入[94(5)]
「どうにもならん。あきらめてくれ」、「じょうだんいうな!!」コマ挿入[94(6)]
「ええっ、どうしよう」が「シャベルでほりだすとして、何か月かかるかな」に変更[94(7)]
「ポン」、「プカ」コマ挿入[95(1)]
[梗概] のび太は部屋の掃除をするように言われたが、部屋の掃除をしないで、寝転んでマンガを読んでいた。ママが「きちんとできたかどうか、見にいきます!!」と、突然言われたので、のび太は顔を青くして、ドラえもんになんとかしてと頼んでいる。
ドラえもんがひみつ道具『しずめ玉』をまくと、部屋の物は「ポン」、「ポン」、「ポン」と音を立てて消えてしまった。ママも感心するほどきれいに片付いてしまった。
ドラえもんからひみつ道具『地中望遠鏡』を借りて、タタミの下をのぞいてみると、部屋の物がみんな沈んでいるのが見えた。ドラえもんがひみつ道具『うかび玉』を「パラ パラ」とまくと、「ポトポト ポト」と沈んで、タタミの下の物をみんな「プカ」と浮かばせることができた。
はやく片付けろとうるさいので、のび太はドラえもんを「しずめ玉」で「ズブ ズブ」と沈めて、遊びに出かけてしまった。
外に出ると、神成さんが玄関前に止めた車に腹を立てていたので、しずめ玉で「ズブ ズブ」としずめ、木に模型飛行機を引っかけて泣いている男の子のために、木を「ズブ ズブ」としずめて、取ってやったりした。ついで、道ばたのゴミも沈めて、世の中に尽くしたと、のび太は少し誇りに思っていた。
少しぐらいいたずらしてもいいという気持ちになり、スネ夫が庭で、みんなに「連合艦隊」だと、自分のコレクションを自慢していたので、沈めてしまった。しずちゃんが手紙を投函しようとすると、ポストをしずめ、熱心に探し出すと、「ムク ムク」とポストを浮かび上がらせ、「キャッ」と悲鳴を上げさせている。
ジャイアンをからかって追いかけられると、自らしずめ玉をまいて、地面の中に避難している。十分楽しんだので、家に帰ろうとしたら、待ち伏せしていたドラえもんに「ウオー」と襲われ、しずめ玉もうかび玉も奪われてしまった。
「アメ玉かな?」と思っていたジャイアンが玄関前で石につまずいて、手に持っていたしずめ玉を「パラ パラ」とまいてしまった。家の中のかあちゃんとともに家が「ズブズブ」と沈みだしたので、あわてたジャイアンがのび太を探しにやってきた。
ドラえもんはのび太が沈めたままであり、「どうにもならん。あきらめてくれ」とジャイアンに告げた。あきらめきれないジャイアンはのび太を強引に外に引っ張り出した。玄関の前でジャイアンが落としたもうひとつの「うかび玉」の袋を偶然に発見することができた。
これをまくと、「プカ プカ」とう浮かんできて、家から出てきたかあちゃんにジャイアンは強烈なビンタをもらうことになった。
のび太が家で、うかび玉で浮かび上がらせたところへ、ママが「またこんなにちらかして!!」と怒鳴り込んで、いないのび太を探し回っていた。「のび太! のび太!」の声が響く中で、のび太は「ねえ、もっとしずめ玉を出して」と懸命に頼んでいたが、頭にきていたドラえもんは「ない!! ない!!」と冷たく言い放っていた。
[S1922・A2409・078102]