なかまいりせんこう[★★]
[初出誌] 『なかま入りせんこう』、「てれびくん」1980年10月号、10頁、70コマ
[単行本] 『なかまいりせんこう』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第25巻」1982年8月25日 初版第1刷発行、10頁、70コマ
[大全集] 『なかまいりせんこう』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 19」2012年6月30日 初版第1刷発行、10頁、70コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] ジャイアンから「のび太ってやつはほんとにもう…、どうしようもない!! おまえがいると、かならずまけるんだ」と怒鳴られ、スネ夫からは「帰れ帰れ」と言われてしまった。しずちゃんのゴムとびに入れてもらおうとしたら、男の子がゴムとびしたらおかしいと言われ、仲間に入れてもらうことができなかった。
「どこへいっても、ぼくだけなかまはずれ」と泣きながら帰ると、ドラえもんもいなかった。しかし、屋根の上で声がするので、「タケコプター」で見に行くと、野良猫のクロを筆頭に三匹のねこと楽しそうに、「ナーゴ。ニャゴ。ゴロニャン」と輪になって話をしていた。
のび太が「ネコ集めすず」は、こわれてるんじゃないかと問うと、ドラえもんはひみつ道具『なかまいりせんこう』を使ったという返事であった。このせんこうを使うと、のび太はしずちゃんたちのゴムとび遊びにも加わることができた。
のび太がとても低いゴムとびをしても、「コテン」と転んでしまうので、「あぶない遊びはやめよう。あやとりにしよう」と提案すると、「かってなこといわないで」と腹を立てられてしまった。
野球に負けてしまったスネ夫が五千円もする特上メロンをおやつに食べるというので、このせんこうを使うことにした。
一緒に玄関から入ってきたのび太に、スネ夫が「どうしてのび太が…」と尋ねると、「同じ家族じゃない。あ、そうか」となってメロンをごちそうになった。メロンを食べながら、スネ夫は「なんか、スッキリしないなあ」と不平を漏らしていた。
線香を燃やして歩いていたら、パトロール中のおまわりさんに会い、のび太は本物の帽子を借りることができた。タバコを吸っている中学生に注意したり、小さな子をいじめているジャイアン逮捕している。おもわりさんからそこまでする必要がないと言われたから、ジャイアンを釈放し、「これから、気をつけるんだぞ」と訓戒している。
ジャイアンは電柱の陰で観察していたら、のび太がへんなものを使っていることがわかったから、強引に取り上げ、「使い方を教えろ!!」と脅すことにした。手に持った線香のけむりが風で、道路工事をしているおじさんのところまで流れてきた。
「こら。そんなところでさぼっているな。なかまなら、いっしょにはたらけ!!」と工事の穴に連れ込まれてしまった。スコップで穴を掘っている、ジャイアンは泣きながら「なかまじゃないってのに!!」と訴えていた。
[S1918・A2509・078010]