水加工用ふりかけ[★★]

[初出誌] 『水ざいくで遊ぼう』、「てれびくん」19809月号、11頁、66コマ

[単行本]  『水加工用ふりかけ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第23巻」1982125日 初版第1刷発行、11頁、66コマ

[大全集] 『水加工用ふりかけ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 192012630日 初版第1刷発行、11頁、66コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『水ざいくで遊ぼう』が『水加工用ふりかけ』に変更

 

[梗概] 暑い日の続く夏のある日、のび太がドラえもんの押し入れをのぞくと、気持ちよさそうに「水ぶとん」をかけて、昼寝をしていた。「水布団」もぬるくなったので、「タプン タプン」と外に運びだし、道路上の布団に何かを「パラパラ」ふりかけると、「ペシャ」と水になってしまった。

 

 ドラえもんはひみつ道具『水加工用ふりかけ』を出し、大きなたらいの中の水に「粘土ふりかけ」をかけ、畳の上で布団の形にし、「スポンジふりかけ」をかけて柔らかくし、フワフワしてヒンヤリする、とても気持ちのいい水布団に仕上げている。

 

 このふりかけを使って昼寝用の涼しい家を造るため、「どこでもドア」で水のたっぷりある、海に出掛けた。水の重さで、のび太はすぐくたびれたので、ドラえもんはひみつ道具『水ビル建築機(材)』を出し、好きな設計図を入れ、ふりかけセットの大びんを装着し、「ゴットン スポコン ゴットン スコポン」と水ビルの建設に着手した。

 

  みんなを招待して、水ビルが完成するまでにあと30分かかるので、ドラえもんにひみつ道具『海の乗り物用モーター』を出してもらって、自分の好きな船を水で作って、競争することになった。

 

 しずちゃんは白鳥の船、スネ夫は遊覧船、のび太の作った船は、スネ夫が「カチカチ山のドロ舟みたいの作ってくるぜ」と噂しているようなものであったので、作り直している。

 

  海に乗り出すと、ジャイアンの戦艦がスネ夫としずちゃんの船に「ドジン」と衝突して、沈没させている。のび太は潜水艦を作って、戦艦の船底にわざとぶつかって、「ゴボ ゴボ」と沈没させた。

 

 みんなずぶぬれになったので、「布ふりかけ」で着替えを作ったが、透きとおるので、「ペンキふりかけ」で色を付け、みんなで正装することにした。水ビルが完成したので、中に入ると、透きとおっているので、太陽が「ギラ ギラ」して、落ち着くことができなかった。

 

  「ペンキふりかけ」で色を塗ることになり、のび太がタケコプターを使って、「パラ パラ」と水ビルにふりかけた。水ふりかけをかけたので、一瞬に水ビルは「ドドオ」と水になってしまった。

[S1917A2309078009]