メカ・メーカー[★★]

[初出誌] 『メカ・メーカー』、「てれびくん」19804月号、12頁、71コマ

[単行本]  『メカ・メーカー』、「てんとう虫コミックス ドラえもん短編第22巻」1981825日 初版第1刷発行、12頁、71コマ

[大全集] 『メカ・メーカー』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 192012630日 初版第1刷発行、12頁、71コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

【単行本vs.大全集】

 「きみのかいた設計図は、ここへ」が「きみのかいた設計図」に変更[169(5)]

 

[梗概]  のび太はとても楽しそうに新型戦艦を描いていたので、ドラえもんはひみつ道具『メカ・メーカー』を出して、応援している。この「メカ・メーカー」に作りそこないのプラモを材料にし、のび太の描いた絵を入れると、「ゴト ゴト ブ~ン ピコ ピコ チ~ン」となって戦艦ができあがった。

 

 コントローラーで操縦すると、宇宙戦艦大和のように、空中を自由自在に飛行することができる。この戦艦を見たスネ夫やジャイアンはとてもうらやましがり、このメーカーを借りたいというと、ドラえもんはいつもとちがって、いとも簡単に貸している。

 

 スネ夫とジャイアンは『SF図解百科』を参考にし、新品のプラモやプラスチック製品を惜しみなく材料にして、「グウン ブルルン ピコ ピコ ジャジ ャジャーン」と「ジャイアントスネオ号」を完成している。

 

 のび太がコントローラーで戦艦を操縦し、「ポコ ポコ カアン」とカンヅメのカンを攻撃していた。そこへ、「ゴオン ゴオン」とジャイアントスネオ号がやってきて、「ズガガン ビシ グラ」とのび太の戦艦を攻撃しだした。

 

  「ポコ ポコ ポコ」と反撃したが、逆に、「ジャッ ズババン」と粉砕されてしまった。そして、「ジャイアントスネオ号のかつやくで、地球の平和は守られたのであった」と宣言して帰って行ってしまった。 

 

 復讐のため、のび太は巨大な設計図を書いたが、あまりにもお粗末であったのでドラえもんはひみつ道具『設計機』を出している。大量の材料が必要であったので、ある人の家の前に捨ててあった自動車を、ひみつ道具『スッパリほうちょう』でバラバラにして、それを材料にした。

 

  完成して出掛けると、ジャイアントスネオ号の攻撃も鉄でできているため全く通用せず、敵のひみつ基地である土管の中に追い込んで、「バリ バリ バリ」と粉砕して降参させることに成功した。

 

 材料に使ったボロ自動車の持ち主から、「二、三日おいといただけだ、ぼくのだいじな車」を返せと、要求されたので、ドラえもんは「かっこよくつくり直したからね」と言って、戦艦を返した。持ち主は戦艦に乗ってコントローラーで「ゴゴゴゴゴ」と動かしたが、とても不安な表情を浮かべて運転することになった。

[S1912A2201078004]