もしもボックスで昼ふかし!?[★★]
[初出誌] 『もしもボックス』、「てれびくん」1976年12月号別冊付録、21頁、82コマ
[単行本] 『もしもボックスで昼ふかし!?』、「てんとう虫コミックス未収録作品スペシャル ドラえもん第20巻」「ぼく、ドラえもん。」第20号付録 平成16年12月20日発行、21頁、82コマ
[大全集] 『もしもボックスで昼ふかし!?』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 18」2012年4月30日 初版第1刷発行、21頁、82コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『もしもボックス』が『もしもボックスで昼ふかし!?』に変更
「おくれちゃうわ」が「おくれちゃうわよ」に変更[205(1)]
「ひるあそびはだめ!」が「昼あそびはだめっ」に変更[212(1)]
「のび太にさそわれたんだよ」が「のび太にさそわれたんだよっ」に変更[212()]
「あやしいぞまて!」が「あやしいぞまてっ」に変更[217(3)]
「にげるとはますますあやしいぞ!」が「逃げるとはますますあやしいぞっ」に変更[217(5)]
「まっぴるま、子どもが家を出たきりかえらなければ、しんぱいするのはあたりまえよ」が「まっ昼間子どもが家を出たきり帰らなければ心配するのはあたりまえよっ」に変更[219(3)]
[梗概] のび太は朝早く起きないため、朝食も終わらないうちに、しずちゃんが呼びに来た。しずちゃんに遅れちゃうと言われると、のび太は「昼と夜が逆ならいいんだよな」とつぶやいていた。すると、ドラえもんは『もしもボックス』を出して、昼と夜をあべこべにしてしまった。
待っていたしずちゃんを学校に誘うと、「いやあだ、わたしどうかしてたわ。真っ昼間学校へ行こうなんて。おやすみなさぁい」と言って帰ってしまった。ママに尋ねると、「寝ぼけちゃだめよ。どこの世界に、昼間学校へ行く子がいますか!!」との返事であった。
テレビを見ると、昼間に大人の番組『11ショウ』をやっていた。こんなに明るいのに眠れるもんかと思って、遊びに行くと、しずちゃんには「もうおそいから」と断られた。ジャイアンは「野球!? 真っ昼間から!? おもしろい!!」からやろうと言ったが、かあちゃんから「昼遊びはだめ!」とガツンと言われてしまった。
スネ夫のママから、まだ午前11時であったけれども、「こんな時間まで子どもが遊び歩くなんて、まあ、どんなしつけをしてるざましょ」と言ったきつい言葉をもらっていた。
人通りもなく、ドラえもんからもう寝ようと誘われたが、のび太はひとりでたっぷり遊ぶんだと宣言した。お日さまがカンカン照っていたが、一人の酔っぱらいが『ジングルベル』を歌いながら現れた。
のび太が酔っぱらいから怪しいと言われ、追い掛けられているところへパトカーのお巡りさんがやってきた。お巡りさんは行方不明の少年無事発見という電話を本署に入れた後、野比家までのび太を連れて帰っている。
玄関前で、ママが「この子ったら親に心配ばっかりかけて!!」と泣いていた。のび太が「大げさすぎるよ、ちょっとあそんでただけなのに」と抗議すると、両親は「大げさだって!!」とびっくりし、特にママから「まっ昼間、子どもが家を出たきり帰らなければ、心配するのはあたりまえよ」と説教された。
両親から、長時間に渡って「ガミガミ ガミガミ ガミガミ」と怒鳴られた。ドラえもんからろくなことないから止めたらとの提案に対しても、のび太は「いや!! もっとつづける」と主張している。
しばらく眠ったら、しずちゃんが学校へ行きましょうと呼びに来てくれた。さっと起きなかったので、ママから「昼ふかしするからよ」と言われてしまった。のび太は学校でも先生にさんざん叱られ、あまりねむくてつい昼寝…、いや夜寝をしてしまったと弁解した。
ドラえもんからもうばかなことは止めようと言われたが、のび太はもっとあべこべにしてやると宣言し、「もしもボックス」に「夜をあかるくして、昼をくらく。その昼を夜とよんで、夜のことを昼とよぼう」と頼んだ。すると、結局、世界は元通りに戻ってしまった。
[S1854・E2002・077612]