ドラえもんがいなくてもだいじょうぶ!?[★★★]

[初出誌] 『ドラえもんがいなくてもだいじょうぶ!?』、「小学六年生」19907月号、10頁、77コマ

[単行本]  『ドラえもんがいなくてもだいじょうぶ!?』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第3巻」20051025日 初版第1刷発行、10頁、77コマ

[大全集] 『ドラえもんがいなくてもだいじょうぶ!?』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1620111130日 初版第1刷発行、10頁、77コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] 未来デパートの試供品は変なものばかりなので、ドラえもんは全部くずかごに処分してしまった。のび太には面白そうだったので、全部もらうことになった。ひみつ道具である『原料ライト』でドラえもんの食べているどら焼きを「カチ」と照らすと、小麦の粉とアズキになってしまった。

 

 しずちゃんがカミクズを整理していたので、このライトで照らすと、「ドロドロ」のパルプになり、元に戻そうとしたら、木になってしまった。

 

  しずちゃんから、このままじゃ木が切り倒されて、地球は丸坊主になるかもしれないし、さらに、二酸化炭素が増えて気象がおかしくなり、動物たちのすみかも奪われて、全滅するかもしれないと指摘された。

 

目の前の木を安全な山奥に植えてやれないかと問われたので、のび太は試供品の中から、ひみつ道具である『道すじカットボード』を取り出し、高井山に植え直すことにした。この山にも団地ができるのではないかと、しずちゃんが心配したので、ひみつ道具の『タイムトンネル』で十年後の山を見に行くことになった。

 

 十年後の山に来てみると、さっき植え直した木は大きく育っていた。十年後の町を「道すじカットボード」で調べようとしても、この道具は全く機能しません。説明書を読むと、試供品のため一回かぎりの使い捨てであることが判明した。「タイムトンネル」も破けて使いものにならなくなっていた。

 

 ドラえもんはのび太が試供品を持ったまま帰らないので、しずちゃんのママを訪ねると、二人でどっかへ行きましたという返事であった。ドラえもんにも、のび太が「道すじカットボード」や「タイムトンネル」を使った場合、どこへ行ったか探しようがなかった。

 

 山では、腹ペコのなので試供品のパンを食べると、のび太は急に腹が痛くなり出した。試供品でひみつ道具である『腹痛をピタリと止めるスグナオールとテスト用パン』のパンを食べたためであった。

 

  日が暮れ、雨が降り出したので、試供品でひみつ道具である『テルテルコート』を着ると、雨はやんだが、このコートが周りの雨を吸い寄せたので、のび太はびっしょり濡れてしまった。

 

 たき火をたいて、体をかわしていると、ドラえもんが「タイムマシン」で明日ののび太を連れて、「タケコプター」で探しに来てくれた。体を乾かしていたのび太が「あすのぼくはどうやってたすかったの?」と質問すると、話がこんがらがって、ドラえもんにもよくわからなくて説明できなかった。

 

  二人の議論が白熱して長引いたので、しずちゃんは「ややこしい話はいいから、はやくおうちへかえして!!」と強く訴えていた。

[S1679B0303069007]