ふたりっきりでなにしてる?[★★]

[初出誌] 『密閉空間探査機』、「小学六年生」198910月号、10頁、77コマ

[単行本]  『ふたりっきりでなにしてる?』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第42巻」1991125日 初版第1刷発行、10頁、77コマ

[大全集] 『ふたりっきりでなにしてる?』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1620111130日 初版第1刷発行、10頁、77コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『密閉空間探査機』が『ふたりっきりでなにしてる?』に変更

 「これをつかえば、しずちゃんの家で出来杉となにをするかさぐれるぞ!!」が「これを使えば、しずちゃんの家で出木杉となにをするかさぐれるぞ!!」に変更[340(3)]

 「あっ、出来杉がきた!!」が「あっ、出木杉が来た!!」に変更[341(9)]

 

[梗概] 「ギラギラ」と太陽の照りつける暑い夏、しずちゃんと出木杉がなにやら「イチャ イチャ」と話しをしているのを見て、のび太はとても不愉快であった。

 

 しずちゃんが出木杉と別れたので、のび太が「八月七日がなんの日かおぼえている」と尋ねると、「なんの日かしら。いそいでいるからまたこんど」と言われたので、のび太は「ぼくの誕生日を」忘れており、「ガーン」となった。

 

 さらに、「ねえ、だいじな話なんだ。あとで遊びにいっていいかしら」、「悪いけど、きょうはこないで…」と、「ガーン ガーン ガーン」と大きなショックを連続的に受け、「信じられない…。あれが将来ぼくのおよめさんになる人のたいどか…」と思いながら帰宅した。

 

 ドラえもんはひみつ道具『密閉空間探査機』を使って、重大事件を捜査していたので、しずちゃんの話をしても、まったく耳を貸してくれませんでした。ドラえもんは「ミイちゃんが行方不明になったんだよ!!」と言いながら、懸命にこの機械を使って調べている最中であった。

 

 ドラえもんが「なんてひどいことを!!」と叫びながら飛び出したので、のび太がこの機械をのぞくと、ミイちゃんがかごにつかまって、竹刀をもったおじいさんに監視されていた。そこへドラえもんが飛び込んでミイちゃんを助け出し、竹刀をもったおじいさんに追いかけられていた。

 

  のび太がこの機械を使っていると、帰ってきたドラえもんから「これはのぞき見の道具じゃないぞ!!」と叱られてしまった。のび太が重大の目的があって、このままだとしずちゃんと出木杉がどんどん仲良くなって、結婚したら、ぼくの子孫のノビスケやセワシも生まれなくなるぞと強く訴えたので、使用の許可が出た。

 

 のび太がこの機械をのぞくとふたりは宿題をしていた。スコープの倍率を変えると大きくなるので、出木杉のノートをうつして、バッチリ宿題を終えることができた。

 

 さらにのぞくと、ふたりは台所へ行ってケーキを作り始めたので、「おいしいケーキをふたりだけで食べる気だ!!」と邪推して、のび太が「この!! この!! ガン ガン ガク ガク」と家を揺すぶったので、道具が散らばってしまった。

 

 しずちゃんがべそをかき、出木杉になぐさめられながら、残った材料をかき集めて、再度ケーキを作り始めた。

 

 しばらくすると、しずちゃんと出木杉がやってきて、お誕生日おめでとうと、ケーキをプレゼントしてくれた。「びっくりさせようと思って秘密にしといたの、ごめんね」と謝られた。

 

 のび太は「はずかしい!! あわせる顔がない!!」と狼狽し、「小さくてへんな味になっちゃったけど…」と言われたが、のび太は「おいしい!! こんなおいしいケーキははじめてだよ」と泣きじゃくりながら答えていた。

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