ミニ熱気球[★★]
[初出誌] 『ドラミちゃんのミニ熱気球』、「小学六年生」1989年5月号、10頁、74コマ
[単行本] 『ミニ熱気球』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第40巻」1990年1月25日 初版第1刷発行、10頁、74コマ
[大全集] 『ミニ熱気球』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 16」2011年11月30日 初版第1刷発行、10頁、74コマ
【初出誌vs.大全集】
タイトル『ドラミちゃんのミニ熱気球』が『ミニ熱気球』に変更
[梗概] スネ夫のいとこの作ったラジコン飛行船がのび太の部屋に飛び込んできた。ドラえもんはのび太もあんなものがほしくなるだろうと予想していたとおりの結果になった。
人の持ち物をなんでも欲しがるのがのび太の悪いワンパターンのくせで、言いだしたらきかないこともわかっていたので、ドラミちゃんからひみつ道具『ミニ熱気球』を借り出している。
この熱気球はお線香一本でふくらみ、『ジェット気流発生機と着地ポイント』を使えば、風まかせで目的地に自由に飛んで行くことができる。しかも、モニターテレビで確実に追跡することもできる。
しずちゃんからブローチを落としていかなかったかという電話がのび太にかかってきた。のび太がしっかり保管していたので、この熱気球を使って、しずちゃんの家にブローチを運ぶ計画を立てた。
熱気球にブローチを入れ、しずちゃんの家まで届けてもらうことにした。モニターテレビで追跡し、気流の高度を下げ、みんなを驚かせながら飛行を続けた。ジャイアンとスネ夫が熱気球を発見し、釣り竿で熱気球をつかまえることに成功した。
モニターは真っ暗になり、ドラえもんは「ドラミに叱られる!!」、のび太は「しずちゃんのおこられる!!」とパニック状態になってしまった。
ドラえもんはひみつ道具『どこかなまど』を出し、「ドラミの熱気球はどこかな?」と質問して「カタ」と窓を開けると、熱気球を発見することができた。しかし、暗くて狭い場所なので「スモールライト」で小さくなって、のび太と一緒に取りに行くことになった。
線香が消えているだけで、どこもこわれていたかった。ジャイアンとスネ夫は「熱気球をこの土管の中にかくしてあるとは気がつかないだろ。さがしにきてもしらん顔していような」と高をくっていた。
ジャイアンたちが「あつ、にげていくぞ!! いつのまに!? こらっ、おりてこい!! こないと石をぶつけるぞ!!」と何個もの石をぶつけられ、その一個が「ガツン」と熱気球を直撃し、ドラえもんが線香を落としてしまい、「ドン ドン」落下して、ゴミバケツに降りてしまった。
使いかけのかとり線香があったので、火をつけ、「ゴホン ゴホン おまちどお…、ゴホ ゴホ」とかろうじて、しずちゃんの家のベランダに着陸することができた。
[S1636・A4015・068905]