ユメ完結チップ[★★]
[初出誌] 『ユメ完結チップ』、「小学六年生」1986年5月号、10頁、75コマ
[単行本] 『ユメ完結チップ』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第6巻」2014年12月6日 初版第1刷発行、10頁、75コマ
[大全集] 『ユメ完結チップ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 14」2011年6月29日 初版第1刷発行、10頁、75コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] のび太は、この世でしずちゃんと二人っきりになり、「しずちゃん! ぼくを信じてついてきてくれるね!? のび太さんといっしょなら…、生きていけるわ」といった会話の夢を見た。目覚めると、押し入れの中でドラえもんが楽しい夢を見ていた。
起こして、どんな夢かと問い質すと、山のようなどら焼きを食べようとしていた夢だった。『ユメ完結チップ』を付けていたので、中断した夢も、この道具で現実の世界で再現できるため、ドラえもんは悠然としていた。
翌日、ドラえもんは山のようなどら焼きを目の前において食べるという、昨日の夢を現実の世界で再現していた。のび太も「ユメ完結チップ」を付けて、夢を見ることにした。
しばらくすると、ジャイアンから追い掛けられて、「ウ~ウ~」うなっている時、ドラえもんに起こされた。続きの現実は体験したくなかったので、スネ夫にこっそりチップを付けて代わってもらった。
チップはスネ夫に付けたままであるので、「どこでもドア」でスネ夫の家に行くと、スネ夫は楽しそうに夢を見ていた。『ユメグラス』で確認すると、スネ夫の夢は「どうやら残ったのは、ぼくたち二人だけらしい」といった内容だったので、チップを取り外して、家に戻った。
明日まで待ちきれなかったので、のび太はしずちゃんと「タイムマシン」で明日の世界へ行った。明日の町内に残っているのは世界で二人だけであった。しずちゃんから「人間が一人もいなくなるなんて、これがどんなに大変なことかわからないの!!」と問われると、のび太も怖くなり、ワッと泣き出した。
そこへ、「タケコプター」でのび太を探しに来た空中のドラえもんから、「空き地で不発爆弾が発見されて、処理がすむまで近くの人がしばらく学校へ避難している」と告げられた。
[S1462・E1903・068605]