逆重力ベルト[★★]

[初出誌] 『逆重力ベルト』、「小学六年生」19862月号、10頁、60コマ

[大全集] 『逆重力ベルト』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 132011430日 初版第1刷発行、10頁、60コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] ストップ・ウオッチで計ると、木登りで木のてっぺんまで、スネ夫はジャイアンより九秒遅れで登ることができた。のび太は家に帰って、ドラえもんから『逆重力ベルト』を出してもらい、木登りに挑戦することになった。

 

 理論的には、このベルトは重力を逆転させる装置である。ベルトの「ダイヤルをまわし地面をけってななめ上に落ちる。ダイヤルをもどし、だ性で木のてっぺん」に、落下するときは「一瞬ダイヤルを上へ。落下速度をゆるめ、フワリ着陸」するというものである。

 

 猛練習の結果、のび太は土管のある広場で、木のてっぺんにアッという間に登って、しかも降りて見せた。ジャイアンやスネ夫を驚かせ、胸がスーッとして帰って、ドラえもんにもうひとつ借りて、しずちゃんと楽しむ計画をした。

 

 のび太から操作方法を学んだ、しずちゃんはのび太より自由自在に空を飛び回ることができた。ジャイアンはのび太をつかまえて、ベルトを奪い、降り方も教わらないうちに、空中に飛んでいってしまった。

 

 ドラえもんから、宇宙の果てまで飛んでいって、今ごろ、成層圏で酸素がなくなって凍え死んでると脅された。しかし、安全装置が付いているので、ジャイアンは高度千メートルのところに止まって浮いていた。

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