四次元くずかご[★★]

[初出誌] 『四次元くずかご』、「小学六年生」198511月号、10頁、68コマ

[単行本]  四次元くずかご』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第45巻」1996525日 初版第1刷発行、10頁、68コマ

[大全集] 『四次元くずかご』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 132011430日 初版第1刷発行、10頁、68コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] 出木杉が「高井山のもみじがすっごくきれいだって。今度の日曜日いこうか」としずちゃんに声をかけていた。出木杉やしずちゃんは「高井山は遠いんだよ。今からでかけたら日がくれちゃうわ」と主張したが、のび太は「日曜なんていわずこれからいこうよ。ぼくならいける!」とあくまでも強引であった。

 

 のび太はドラえもんがいなかったので、押し入れのくずかごみたいなものをいじくっていると、帰ってきたドラえもんが「かってに四次元くずかごをいじくるな」と注意した。

 

 そして、「スペアポケット」も隠したといって、再度出掛けてしまった。のび太は「四次元くずかご」の中に入っている物の中で、まだ使えそうな物をもって、しずちゃんの家にむかった。

 

 しずちゃんの家に着くと、しずちゃんは「わたしおるすばんしてるのよ」と言うので、困ったのび太はひみつ道具『分身ハンマー』で、しずちゃんの分身を「コツン パッ」と作って出掛けることにした。

 

 タケコプターも捨ててあった物であるので、「ブル ブル プスン ブルル プル…」と調子はよくなかったけれども、なんとか高井山までぶじ飛ぶことができた。

 

 高井山では、紅葉も夕日を浴びて燃えるみたいで、とてもきれいなものであった。『グルメテーブルかけ』でお弁当を出すと、へんなにおい、へんな味がして、食中毒になるのではと思って食べるのを断念した。暗くなる前の帰ろうとしたが、タケコプターのコントロールがきかなくて山奥にふたりとも「ドシン」と墜落してしまった。

 

どこでもドアも故障しており、「着せかえカメラ」にあったかいオーバーの絵を入れたが、しずちゃんから信用してもらえず、のび太が代わりのモデルになるとスッポンポンになってしまった。のび太はひとまず「タイムふろしき」を腰に巻くことにした。

 

 「SLえんとつ」がでてきたので、これで家まで突っ走ろうとしたら、煙ばっかりで肝心のエネルギーはからっきしだめであった。煙でなんにもみえない上、「ゴホン ゲボ ゴホン ゲボ」と咳をしながらうろついていると、しずちゃんはどこでもドアで迎えにきたドラえもんに会うことができた。

 

ドラえもんはのび太をひみつ道具『箱庭シリーズ「そう難ごっこ山」』で少しこらしめることにした。のび太は「わっ、地面が動く! 地震だ!! しずちゃん逃げろ!! 神さま、これからいい子になるから助けてください」と悲鳴を上げていた。

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