スネ夫の無敵砲台 [★★]

[初出誌] 『無敵砲台』、「小学六年生」198510月号、10頁、65コマ

[単行本]  『スネ夫の無敵砲台』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第38巻」1987125日 初版第1刷発行、12頁、80コマ

[大全集] 『スネ夫の無敵砲台』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 132011430日 初版第1刷発行、12頁、80コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『無敵砲台』が『スネ夫の無敵砲台』に変更

 「家からうんとはなれたところにおいたかも……」、「それじゃさがしようがないな」コマ挿入[624(4)]

  「発射」コマ挿入[624(9)]

 

「シュルル…」コマ挿入[625(2)]

「キャイン」コマ挿入[625(3)]

「砲台は裏山だ!!」コマ挿入[625(4)]

「文字なし」コマ挿入[625(7)]

 

「ドコーン」コマ挿入[627(3)]

「空から近づけないとすれば…」コマ挿入[627(5)]

「ズルッ」、「パラ パラ」、「しまった!」コマ挿入[627(7)]

「ピ・ピ・ピ」コマ挿入[627(8)]

 

「だめだ!」、「砲台に近づけるのはスネ夫だけだ」コマ挿入[628(3)]

「スネ夫だけ……」コマ挿入[628(4)]

「ぼくが通るとみんなコソコソ逃げる」コマ挿入[628(5)]

「自分がえらくなったような気がするよ、ワハハハ…」コマ挿入[628(6)]

 

「スウ」コマ挿入[628(7)]

「やりたいことなんでもやれるって、なんとすばらしいことだろう」コマ削除[175(1)]

「チョン」コマ削除[175(2)]

 

「チョン」、「入れかえロープ」コマ挿入 [628(8)]

「入れかえロープ」コマ削除[175(3)]

「これで砲台はぼくのものだ」コマ挿入[628(9)]

「砲台を返す?」、「返すよォ」コマ挿入[629(2)]

 

[梗概] 安雄とはる夫が楽しそうにマンガを読んでいたら、スネ夫がやってきたので、二人はコソコソ逃げ出した。二人の読んでいたマンガを強引に借りると、「つぎジャイアンにかす約束なんだ。こまるよ!」と言われた。スネ夫が「ほ~お。ことわるわけ? ぼくのたのみを?」と脅してきたので、二人は貸すことに同意した。

 

 その話をジャイアンにすると、ジャイアンはものすごい勢いでスネ夫を追い掛け、文句を言った。すると、スネ夫は「ジャイアン!! ぼくにそんな口きいていいの?」、「ウ!……」、「発射! ドゴーン」となった。

 

 ドラえもんが「この二、三日急にスネ夫がいばりはじめた。さからうとなぞの大爆発だ…。いったいどうなっているんだろ」とのび太に尋ねた。すると、のび太はスネ夫から「いつもやられっぱなしでくやしい。

 

 ぼくにもドラえもんの道具をゆずってよ。お金はいくらでもだすから」と泣いて頼まれた。未来デパートのカタログと注文封筒があったので、ひみつ道具『無敵砲台』を買ってあげたと告白した。

 

 この砲台は「どこかにセットしておけば、持ち主の思うままにいつでもだれでも砲撃されるんだ。それを防ぐことものがれることも絶対できない!!」というものであった。スネ夫にあったので「お金かえすからさ、砲台をかえしてよ」と頼んだ。

 

 すると、「ばかいえ! 一度買ったらこっちのもんだ!! うるさ~い!! 一発おみまいするぞ!!」と脅され、手のつけようがなかった。

 

 「砲台をとめることができるのは、セットした本人だけだ」ということなので、「スパイ衛星で設置場所を探ることになった。

 

 スネ夫を「タイムテレビ」でチェックすると、しずちゃんのスカートをめくったり、向かってきた猛犬に対し、砲撃体制をとり、発射して「キャイン」と撃退している。その時、発射の場所がうら山であることが判明した。

 

 ドラえもんとのび太は迷彩服に身を固めて、手りゅう弾を用意して乗り込むと、「ピ・ピ・ピ」と電波で探知され、砲台を「ググーッ」と向けられたので、大急ぎで麓まで逃げ戻った。その間にも、一発「ドオ ドコーン」と発射され、誰かが砲撃の対象になっていた。

 

 空から近づけないのがわかったので、「かくれマント」を着て、がけの下から近づこうとしたら、がけが「ズルッ パラ パラ」と崩れたので、「ドカン」と砲撃されてしまった。スネ夫は「ぼくが通るとみんなコソコソにげる。自分がえらくなったような気がするよ、ワハハハ…」とニヒルにうそぶいていた。

 

 ドラえもんは砲台に近づけるのはスネ夫だけであることに再度気づき、「入れかえロープ」を使って、スネ夫とのび太を入れ替えることにした。スネ夫に入れ代わったのび太は「撃て! 撃て! もっと撃て!!  ドコン ドコン ドコン」と撃ちまくった。

 

 「砲台かえす?」、「かえすよォ」となり、砲台もデパートに送り返したので、二人をもとどおりに入れ替えた。満身創痍ののび太に対して、ドラえもんは「がまんしろ。もともときみの責任なんだから」と説教している。

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