なんでもひきうけ会社[★★]
[初出誌] 『なんでも引き受け会社』、「小学六年生」1984年11月号、10頁、69コマ
[単行本] 『なんでもひきうけ会社』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第37巻」1986年8月25日 初版第1刷発行、10頁、69コマ
[大全集] 『なんでもひきうけ会社』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 12」2011年3月30日 初版第1刷発行、10頁、69コマ
【初出誌vs.大全集】
変更なし
[梗概] のび太はドラえもんをほめまくったあと、「その偉大な力をもっと広く世の中のために役立てない? 「なんでもひきうける会社」をつくるの。こりゃあ、評判になって大もうけできるよ」と提案した。
ドラえもんは「とんでもない!! あれはあくまで個人的に使うための道具なんだ。金もうけなどもってのほか。つまんないこと考えるな」と厳命して部屋を出ていった。
のび太は「ときどき、大人みたいな口をきくんだよね。いいやつなんだが…。でも、ぼくはやるもんね」と決断した。ドラえもんのおなかのポケットと、四次元空間でつながっているひみつ道具『スペアポケット』をドラえもんの寝室からこっそり借りて、まずひみつ道具『かべ紙会社』を取り出した。
次にいやがるしずちゃんに社長秘書になってもらった。さらに、ひみつ道具『もはん広告ペンと万能コピー』で宣伝のチラシをつくり、「社長の仕事じゃないような気がするけど」と言いながら、空からチラシをばらまいている。
そのチラシを屋根の上で読んだドラえもんは「かってにこんなこと始めて、ゆるせない!!」と腹を立てていたので、ひみつ道具『ガードマンロボット』を出して、ドラえもん対策を講じている。
「なんでも引き受け会社」にちっちゃな子どもがお客さんとしてやってきた。用件はおじいちゃんの大事なツボを割ってしまったので、こわいから謝ってほしいというものであった。のび太は早速、ひみつ道具『復元光線』を「ピカ」と浴びせて、元通りにしている。大喜びして帰ったけれども、子どもからは料金を取ることができなかった。
次に、広い広いお庭の草むしりを一万円でやってほしいというお客さんが現れた。ひみつ道具『インスタントロボット』を出すと、のび太はママとの約束である庭の草むしりのことを思い出したので、そちらの方を先にやらせることにした。
ドラえもんは「のび太、悪いこといわない、やめてくれ」と頼むと、「ガードマンロボット」に石を投げられてしまった。
ドラえもんは屋根の上で「一円でももうける前に、なんとかやめさせなくちゃ」と思案していた。のび太もなかなかもうからないので困っていると、ジャイケル・マクソン来日公演のコンサート・チケットをほしがっている男性が、金に糸目をつかないと言って「バン」と現金を出した。
のび太が「スペアポケット」で、ひみつ道具の『リザーブマシン』を「ゴソ ゴソ」探していた。ドラえもんはおなかを「コチョ コチョ」くすぐられたので、「二つのポケットは中でつながっているんだ!!」と気づいた。
ドラえもんが「グイ」と引っ張ると、「ズボ」と引き込まれたのび太を捕まえることができた。捕まったのび太は「やめるからゆるして!!」と降参していた。
[S1269・A3702・068411]