ドッキリビデオ[★★]
[初出誌] 『ドッキリビデオ』、「小学六年生」1984年6月号、10頁、66コマ
[単行本] 『ドッキリビデオ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第37巻」1986年8月25日 初版第1刷発行、10頁、66コマ
[大全集] 『ドッキリビデオ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 12」2011年3月30日 初版第1刷発行、10頁、66コマ
【初出誌vs.大全集】
「見向きもしないで、いっちゃった」が「なんにもしないで通りすぎちゃった」に変更[619(2)]
「そ、そんな……。うそだー!!」が「そ、そんな……。うそだァ!!」に変更[622(2)]
「こんなすごいドッキリは、初めてだ」が「こんなすごいドッキリははじめて」に変更[625(7)]
[梗概] スネ夫がビデオカメラを買ったので、ビックリカメラを撮影してVTRで流すことになった。のび太ひとりドカンのある広場でポテトチップスのわなに引っかかり、「アハハハ、アハハハ。あのかっとう。スローでもう一度」とみんなの笑いものになってしまった。
のび太がドラえもんに「みんなで、ぼくを笑いものにした」と泣いて訴えると、ひみつ道具『ドッキリビデオ』を出してくれた。
このカメラを向けて撮るだけで、相手がドッキリするような怪事件がおき、「ドッキリビデオ」の看板を見せれば、なにしてもゆるされるものである。
ジャイアンが気持ちよさそうに鼻歌なんかを歌いながらやってきたので、カメラをスタートさせると、「ビシ ピシ ピシ ガチャ ガチャン」と窓ガラスが割れ、男の人は「オエオエ~」、女の人は「ウ…、ク、ク…」と苦しむことになり、野良猫のクロは真っ逆さまに屋根から墜落してきた。
「ご町内のみなさま、猛毒の歌が流れています。消毒がすむまで、表に出ないでください」となり、ジャイアンが「そ、そんな…。うそだ~!!」と顔を真っ赤にして驚いていると、「ドッキリビデオ」の看板が現れ、みんなで「ドッキリ大成功、ばんざい!!」となって幕となった。
スネ夫が庭でラジコン潜水艦を動かしていると、「ザザー ギャア」とネッシーが現れ、しずちゃんが木を写生していると、「ハラ ハラ」と落葉して、「キャッ」となった。
はる夫と安雄がキャッチボールしていると、途中からパイ投げになり、一般の人も巻き込んですごい騒ぎになった。のび太が「ドッキリビデオ」の看板をもって現れると、のび太の顔にもパイが「ベチャ」と投げられ、もっていた看板が走っていた車までぶっ飛んで持っていかれてしまった。
「あれがないと、さわぎをおさめられない」ので、ドラえもんものび太も巻き込んだ前代未聞のパイ投げ合戦になってしまった。
[S1264・A3709・068406]