地球下車マシン[★★]

[初出誌] 『地球下車マシン』、「小学六年生」19842月号、10頁、69コマ

[単行本]  『地球下車マシン』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第35巻」1986125日 初版第1刷発行、12頁、83コマ

[大全集] 『地球下車マシン』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1120101130日 初版第1刷発行、12頁、83コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「どうしてくっついたんだろ」コマ削除[67(5)]

「なんでこんなはじっこにくっつくんだ!」にコマ挿入[737(5)]

「ス…」コマ挿入[737(7)]

「ダイヤルがすっぽぬけて…………」コマ挿入[738(3)]

 

「ツルッ」コマ挿入[738(5)]

「ザ・ザッ…」コマ挿入[738(10)]

「おちつけ!!」、「へたすると、このままはてしなく西へ流されるぞ」、「なんとか家までたどりつかねば………」コマ挿入[739(1)]

 

「そうだ!あの角を右にまがってへいづたいに進んで……」、「角からすばやく反対側のへいにとりついて」、「電柱に飛びうつれば、うちの東側へ出られるぞ」コマ挿入[739(2)]

「しんちょうに……」、「手をすべらせたらおしまいだ」コマ挿入[739(3)]

 

「この小道を飛びこえられるか……、こえるしかない!!」コマ挿入[739(4)]

「えいっ!!」コマ挿入[739(5)]

「なにしてるの?」、「ハアハア…………、説明しているひまはない!! ハア……ハア……」コマ挿入[739(6)]

「え~い!!」コマ挿入[740(1)]

「ワン」コマ挿入[740(2)]

 

「わ、わ!」コマ挿入[740(3)]

「もうれつなスピードで西の空へ飛んでいく…………」コマ挿入[741(5)]

 

[梗概] スネ夫とジャイアンがスキーのためのび太を呼びに来た。毎年スキーに誘うと、いつも居留守を使っていたが、しずちゃんが呼びに来ても外へでようとしなかった。

 

ドラえもんが「くやしくないのか!? あんなこといわれて」と怒鳴りつけると、のび太は「べつに。たかがスキーじゃないか」と鷹揚に構えていたが、すぐに、「くやしいよ~」と泣き崩れた。のび太がスキーをはいて立っているくらいならできると答えたので、ドラえもんは打つ手があると確信して、ひみつ道具『地球下車マシン』を出している。

 

 このマシンを使うと、地球の自転を利用して、スキーをはいて立ってるだけで、滑っているように見えるものである。

 

  のび太が滑りに行ったゲレンデは東に向いていたので、のび太はゲレンデを滑り上がることができ、降りる時は普通に滑ればよかったけれども、そんなことやりたくないといいながら、スキーを担いで降りた。のび太の人気は絶大で、五時間も滑ることになった。

 

 マシンのダイヤルがグラグラになっていたので、普通に歩いていても西へ流されだした。なんとかしないと思って、いじくっているとダイヤルがすっぽ抜けてしまった。走っても追いつかなくなり、「ツルッ ギヤッ ドシン ズル ズル ビュッ ザ・ザッ…」となり、へたするとこのまま果てしなく西へ流されそうになった。

 

 のび太は「あの角を右にまがって塀づたいに進んで…、角からすばやく反対側の塀にとりついて、電柱に飛び移れば、うちの東側へでられる」と思った。飛び移ろうとしたら、野良犬のクロにワンと吠えられたので、失敗して助けてと叫びながら、ドンドン西に流されていた。

 

 ドラえもんもタケコプターで追いかけていたが、「なんとかしてくれよォ」と叫ばれても、「ま、いいじゃない。二十四時間たったらひとまわりして帰ってこられるから」と冗談を言ったりしていた。

 

ドラえもんから「どうも、ふしぎなんだけど…。なんでズボンをぬがないの?」と言われたので、「ズボン」と脱ぐと、もうれつなスピードで西の空へとんでいく…」ことになった。家に帰ると、ママから「ズボンどうしたの!?」と尋ねられると、ドラえもんが代わりに「そろそろ、中国大陸に上陸するころかなあ」と答えている。

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