しずちゃんとスイートホーム[★★★]

[初出誌] 『しずちゃんとスイートホーム…』、「小学六年生」19832月号、10頁、72コマ

[単行本]  『しずちゃんとスイートホーム』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第35巻」1986125日 初版第1刷発行、10頁、72コマ

[大全集] 『しずちゃんとスイートホーム』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1020101030日 初版第1刷発行、10頁、72コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 変更なし

 

[梗概] しずちゃんが手編みのセーターを出木杉にプレゼントする現場を見て、のび太はドラえもんに会うなり、「うそつき!! もうきみのことなんか信用しないぞ!!」と喚いていた。つまり、「ヤキモチ」だとわかったので、ドラえもんはひみつ道具『即席スイートホーム』にのび太を案内している。

 

 このホームは「好きな人をこの家にさそうと、相手もこっちを好きになってくれる」という愛を育てる家である。家の中では、「あとから入った方が、先に入った方をはげしく好きになる」ものである。

 

 しずちゃんを勉強に誘いに行くと、「勉強相手としては、のび太さんは適当じゃないのよね」ときつく言われたが、しかい、ホームを見ると大いに気に入ってくれた。

 

 しずちゃんが「どうしたのかしら…。胸がジ~ンとしてきたわ…。のび太さん好きよ」、のび太は「出木杉のほうが好きなんだろ。マフラーなんかやったりして!!」、「あれはお礼よ、いつも勉強教えてもらうから。好きなのはのび太さんだけよ」となった。

 

 「ここが浴室」、「すてき!!」、「いっしょに入ろうか」、「いやん、エッチ!」と絶好調であった。

 

 突然、しずちゃんが「せっかく台所があるんだから、あたしホットケーキを焼くわ」と、「材料をとりにいってきます」と部屋を出た。「ハッ」となり、こんなことしてるひまないんだわ」と家に帰ろうとすると、ジャイ子に会ってのび太さんの居場所を聞かれたので教えることになった。

 

 ジャイ子が「今度かくギャグまんがの主人公のモデルにしたい」ので、ハウスの中に入ると、のび太を見た瞬間「フラ フラ」になり、「あ……」と叫んで追いかけてきたので、のび太はハウスの外へ逃げ出した。

 

 ジャイ子も外に出ると、お兄ちゃんに会い、のび太をモデルにしようとしたら逃げられたので、スネ夫といっしょにのび太をつかまえることになった。広場に来るとハウスが建っていたので、スネ夫が入り、次にジャイアンが入ることになった。

 

 のび太はしずちゃんを迎えに行くと、「や~よ! あそこへ入るとおかしくなるもの」と最初は断っていたが、カバンを忘れたのでハウスに取りに戻ることにした。行ってみると、ハウスの中は、修羅場になっており、スネ夫が「キャ-、たすけてえ」と逃げ回り、ジャイアンが「おれがこんなにも愛しているのに!!」と懸命に追いかけていた。

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