手作りミサイル大作戦[★★]
[初出誌] 『手づくりミサイル大作戦』、「小学六年生」1979年6月号、10頁、64コマ
[単行本] 『手作りミサイル大作戦』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第44巻」1993年5月25日 初版第1刷発行、10頁、69コマ
[大全集] 『手作りミサイル大作戦』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 7」2010年4月28日 初版第1刷発行、10頁、69コマ
【初出誌vs.大全集】
「やいっ、しゃべらねえか!!」が「うそつけ!なにかかくしてやがるな!」に変更[468(7)]
「ヘロ ヘロ」コマ挿入[469(2)]
「ギューン」コマ削除[131(2)]
「あーっ、やっと来てくれた!!」、「?」、「?」コマ挿入[469(3)]
「?」、「?」コマ削除[131(3)]
「ヘロ ヘロ」コマ挿入[469(4)]
「あ、あ、ねらいがはずれて…」コマ挿入[469(5)]
「ドカン」コマ挿入[469(6)]
「ドカン」コマ削除[131(4)]
「あんなのあてになるわけないんだ」コマ挿入[469(7)]
「ゲホ」、「ゴホ ゴホ ゴホ」コマ削除[131(5)]
「ねらいが不正確だ」、「作り方が不正確だったせいかな」コマ削除[131(6)]
「ピタ」コマ挿入[471(1)]
「あくる日」、「のび太か」「きょうのスケジュールはな、おれたちの宿題と部屋のそうじと店番と……」コマ挿入[472(7)]
「ベ~」コマ挿入[472(8)]
「文字なし」コマ挿入[473(4)]
【単行本vs.大全集】
「味の素少しょう」が「調味料少しょう」に変更[467(3)]
[梗概] のび太が「ジャイアンにねらわれてるんだよ。ついててくれないとぼくはコロされる」と泣き喚いたが、ドラえもんにも都合があったので、ひみつ道具『ホームミサイル製造法』を出して、タイムマシンで出掛けた。
「危険な相手から身を守るためミサイルを作りましょう。あらかじめセットしておけばボタンひとつで発射され、確実に命中します」と製造法には書かれてあった。
本体のミサイルにコショウを注入し、電子頭脳の誘導によるレーダーをなるべく高い位置で目標にあわせてセットした。発射台は土台のしっかりした場所に据え付け、敵に発見されないようめだたぬところを選択した。レーダーが自動的に目標を追いかけ、物陰に隠れても、遠くへいっても逃がすことはありませんと書かれてあった。
のび太はまったく自信がなかったけれども、ジャイアンに脅かされたのでボタンのスイッチを押すことにした。「シュボ ヘロ ヘロ」と飛んできたロケットはジャイアンを素通りし、ねらいをはずして、近くに「ドッカン」と炸裂してしまった。
のび太が「あんなのあてになるわけないんだ」と言いながら逃げたあとに、「製造法」の説明書が落ちていた。
のび太が「だいたいぼくみたいにぶきっちょな人間に、工作やらせるのがまちがいなんだよ」と寝っ転がって文句をいっていると、ミサイルが、ドアを「ドン ドン バタ」とぶったおし、部屋の中に飛んできて「ピタ ポト」と止まった。
そのミサイルには「のび太おまえを十本のミサイルがねらっている うたれたくなかったらすぐおれの家にこい 剛田武」という脅迫状が結ばれていた。
ジャイアンの家に行くと、ミサイルを発射すると脅され、「まずおれのへやをそうじしろ。それから家じゅうのガラスをふく。つづいて草むしり、ドアそうじ」を命令された。ドラえもんが帰ってきて、のび太のことをママに尋ねると、「知りませんよ。
あたふたと、飛びだしていったきり、こんなにおそくまでどこで遊んでるのか」という返事であった。ドラえもんが探しにでかけると、途中でのび太に会うことができたので、家に連れて帰り、「もうあんなやつのいうこときかなくていいぞ。まかしてけって」となってのび太はグッスリ眠ることができた。
あくる日、ジャイアンから「のび太か。きょうのスケジュールはな、おれたちの宿題とへやのそうじと店番と…」といった電話がかかってきたので、ドラえもんが出て「ベ~」と返事した。腹を立てたジャイアンは「シュボ」と全ミサイルを発射した。
すると、ドラえもんはのび太顔のミサイルを発射し、相手のミサイルを「クルリ」と誘導していた。そのため、安雄がドラえもんやのび太に「なぜかジャイアンの部屋で大爆発が起きたんだって」と報告し、かたわらをジャイアンとスネ夫が攻撃されたミサイルのためメロメロになってさまよっていた。
[S0753・A4411・067906]