ラジコンシミュレーターでぶっとばせ[★★]

[初出誌] 『ラジコンシミュレーターでぶっとばせ…』、「小学六年生」19794月号、10頁、66コマ

[単行本]  『ラジコンシミュレーターでぶっとばせ』、「てんとう虫コミックス ドラえもん第22巻」1981825日 初版第1刷発行、10頁、68コマ

[大全集] 『ラジコンシミュレーターでぶっとばせ』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 72010428日 初版第1刷発行、10頁、68コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 「ギャーン」コマ挿入[451(4)]

「キキーッ」、「グル グル」コマ挿入[451(7)]

 

[梗概] のび太が玄関に入ると、「ブロロオ ドテ ドテ ドテ ボテ ボテ ブロロロ ドテ ドテ ドカーン ウギャ」といった、ものすごい騒ぎが耳に聞こえてきた。ドラえもんがひみつ道具『ラジコンシミュレーター』を悪戦苦闘しながら操作していた。

 

  「シミュレーター」に座って、ラジコンカーを「ブロロ ドテ ドテ」と動かすと、前に取り付けたテレビカメラがスクリーンに景色を映し出し、車がドアに「ガツン」とぶつかると、運転している本人も「ガクン」とショックを受けるものである。

 

 「きみみたいににぶい男は、きっと大けがをする」と言って,貸してくれなかったが、のび太が「これだけ見せつけといて、そんなのあるか!?」と激しく抗議すると、この部屋の中だけで時速十キロ以下ならという条件で、運転の許可がでた。

 

 のび太はゴーカートと同じ要領で、「ウヒラ ウヒラ」とバカ笑いしながら、「ブロロロ…ボテ ボテ ボテ」と運転し、スピードを出すぎたり、ドラえもんのお尻に「ドチン」とぶつけたり、とても安心してみられない運転を続けたので、ドラえもんからいちいち文句をつけられていた。

 

  あまりうるさいので、真っ暗な部屋に入っていくと、前方にキラリと光るものが見えたので、ライトをつけると、ネズミであることがわかった。ふたりは「フギャーア」と絶叫し、ドラえもんは机の引き出しの中に退散してしまった。

 

 ドラエモンがいなくなったので、玄関を開けて外に出ることにした。のび太は道路を「ブロロ…ボテ ボテ」と走りながら、スネ夫やしずちゃんを驚かして、楽しんでいた。アクセルを「ググ」と踏んで、「ギャーン」とスピードを上げ、水たまりを「ザザザーン」と壮快にぶっ飛ばした。

 

  広場では、野良猫のクロを「ザザザザ ギャーン」と追い掛けると、「アフリカの草原で、猛獣狩りをしているみたい」な気分になった。

 

 道路に戻り、快適に運転をしていると、突如目の前に車が現れ、「ドガジャーン」と正面衝突してしまった。スクリーンに何も映らなくなったので、現場まで出掛けると、ジャイアンのラジコンカーにぶつかって、両方の車とも大破していた。

 

  ジャイアンに殴られ、満身創痍になって帰ってくると、ドラえもんから「みろみろ。だから大けがするといったんだ」と厳しい説教をくらうことになった。

[S0751A2207067904]