身がわりバー[★★]

[初出誌] 『しずちゃんと身がわり……』、「小学六年生」19793月号、10頁、62コマ

[単行本]  身がわりバー』、「てんとう虫コミックス ドラえもんプラス第6巻」2014126日 初版第1刷発行、10頁、66コマ

[大全集] 『身がわりバー』、「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 62010330日 初版第1刷発行、10頁、66コマ

 

【初出誌vs.大全集】

 タイトル『しずちゃんと身がわり……』が『身がわりバー』に変更

 「ぜーんぶちがってる」が「ウ!……」に変更[564(6)]

「ぜ~んぶちがってる!!」コマ挿入[564(7)]

 

「やだ!……もう」コマ挿入[565(4)]

「やりにくいなあ……」、「ムグ ムグ」コマ挿入[565(8)]

「ハナクソほらないで!!」コマ挿入[565(9)]

 

[梗概] いつか直すつもりであったドラえもんの鈴がなくなっていた。ドラえもんは天井でチリチリ音がするので、ネズミが持っていったと大騒ぎしていた。ドラえもんは『身がわりバー』を出し、のび太に身代わってもらい、天井の鈴を取ってきてもらった。

 

 のび太がこのバーを持って遊びに行くと、しずちゃんが土管の上で深刻な顔をして考えていた。しずちゃんが今度の家庭教師の先生、しつっこいから家に帰りたくないと言い出したので、「身代わりバー」でお互い入れ代わることになった。

 

 心配になった身代わりのび太が窓の外から中をうかがうと、家庭教師の「ぜ~んぶちがってる!! …… これでこそ教えるかいがある」との声が聞こえ、しばらく二人は休むことになった。

 

  部屋の中の身代わりしずちゃんが寝そべって昼寝をしたり、あぐらをかいてマンガを読んだり、ハナクソをほじくったりすると、窓の外の身代わりのび太はいちいちボードに注意点を書いて、そうしたことをやめさせようとしていた。

 

 家庭教師が窓の外の子に気づくと、追っ払い、あんなばかみたいな子とはつき合わないほうがいいと言うので、身代わりしずちゃんが腹を立てると、好きな物をプレゼントしようと言い出した。

 

  身代わりしずちゃんがモデルガン、ラジコンヘリ、ビデオテープレコーダーを次々と挙げると、家庭教師は逃げ出したので、「買え~ 買え~」と言いながら追い掛けた。その光景を目にした身代わりのび太は「いや、いやっ! はずかしくてもとへもどれないわっ」と逃げ回って、のび太と代わってくれませんでした。

[S0672E0301067903]