四次元三輪車[★★]
【道具解説】 ひみつ道具である『四次元三輪車』には、目覚まし、温度計、カレンダー、鉛筆削りまで装備されている。第一のボタンを押すと、においをかいであとを追跡できる。
第三ボタンを押すと四次元の世界に入り、ひとこぎで百メートル走ることができる。レバーをトップに入れると、ジェット機なみの速さになる。第五ボタンを押すと三次元の世界に戻る。
【使用目的】 のび太ひとり自転車に乗れないので、みんなとサイクリングに行くことができなかった。サイクリングに行こうとして、自分の自転車に乗っても、すぐ「ガシャ」と転んでしまうので、ドラえもんに泣きついて「四次元三輪車」を出してもらっている。
【使用結果】 行き先を聞いてなかったが、自転車の第一ボタンを押すと、においをかいで追跡することができた。小さい男の子に「あんな大きな子が、三輪車に乗ってる」と言われたので、第三ボタンを押して姿を消し、四次元という別の世界へ入ることにした。
変速レバーを切り替えると、ひとこぎ百メートル走り、車にぶつかりそうになると、四次元にいるから突き抜けることができた。レバーをトップに入れると、ジェット機並みの速さになり、あっという間に目的地にたどり着くことができた。
すると、スネ夫が「こんないいところへこられないなんて…」、ジャイアンも「のび太のやろう、つくづくあわれだよな」という声が聞こえてきた。みんなに姿を見せるため、第五ボタンを「カチ カチ」と何度も押したが、故障してどうしても直すことができなかった。
みんなが帰りだし、日がくれてきたので、家に帰って直すことに決めた。消えたまま帰る途中、みんなに追いついたので、のび太は「追いぬいたとこ、見せてやれないのがしゃくだなあ」と思っていると、突然「ブウン」という音がして、姿を現すことができた。
すると、ジャイアンから「よう、三輪車で遊んでんのかあ」、スネ夫から「かわいい!」と言われたので、ドラえもんを後ろに乗せたのび太は「ククーッ」と悔し涙を流すことになった。
[S04144・A05089・037305:055]