ゆっくり反射ぞうきん[★★]

【道具解説】 ひみつ道具の『ゆっくり反射ぞうきん』で鏡を拭けば拭くほど、鏡の像は過去にさかのぼって写ることになる。このぞうきんで鏡をううんとこすると、かなり前の出来事も写すことができるようになる。

 

【使用目的】 のび太が家に帰って鏡をのぞいても自分の顔が写らないのは、ドラえもんが「ゆっくり反射ぞうきん」で鏡を拭いたためであった。

 

【使用結果】 ドラえもんが「ゆっくり反射ぞうきん」で鏡を拭いたため、ママが化粧のため鏡を見たが、しばらく何も写らなかった。しかし、しばらくすると、突然、ドラえもんのアカンベーをした顔がうつったので、「キャッ」と悲鳴をあげている。

 

  おもしろいので、しずちゃんを驚かすために出向いたが、あいにくしずちゃんは出掛けて留守であったので、しばらく待たせてもらうことにした。

 

のび太がこのぞうきんで鏡をこすると、かなり前のできごとも映って見えるのではないかと、ドラえもんに質問している。「そうだ」というので、のび太はしずちゃんの部屋にかかっていた鏡を「ゴシ ゴシ」とこすりだした。

 

最初、「よしなさい! そんなのぞき見みたいなことは、しゅみがよくない」と注意していたが、のび太がくたびれると、ドラえもんがのび太以上に熱心に「ゴシ ゴシ」こすり出した。

 

 鏡には学校から帰ってきたしずちゃんが映りだした。うす暗くなってきて、そろそろ夕方になると、鏡に、しずちゃんがお風呂から上がったシーンが映った。ちょうどその時、突然、しずちゃんが帰ってきたので、二人は飛び上がって驚いている。しずちゃんによれば、外でみんなが集まって大騒ぎしているので、その場に行ってみた。

 

 ジャイアンが、せっかく芽を出した花を踏んづけた犯人がこの中にいると喚いていた。くつあとから子どもが踏んだことがはっきりしているから、白状しないとみんなをぶんなぐると言い出した。

 

  のび太が「まあまあ」とジャイアンをなだめ、踏まれた花の正面には、ビルの玄関ガラスが見えたので、一時間ぐらい前だろうと予想してガラスを拭きだした。しばらくすると、のび太が現れ、自動車で泥水をはねられたとき、電柱の根元の花をしっかり踏んでいる姿が映し出された。

 

 のび太が家に帰って、殴られたキズを薬で手当てしようとしたら、鏡一面にバンザイをして大きく舌を出しているドラえもんが映っているので、「傷の手当てもできない」と猛烈に腹を立てて抗議していた。

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